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映画「ローマの休日」にも登場する観光スポットの定番、真実の口が8月1日より有料となりました。今後は入場料はお一人様2ユーロとなります。
真実の口は、イタリア語では ボッカ・デッラ・ヴェリタ (La Bocca della Verità / boccaは口、veritàは真実)といい、中世より、嘘つきはこの口の中に手を入れるとガブっ!と噛み切られてしまうと伝えられています。
映画「ローマの休日」のワンシーンでは、グレゴリー・ぺック扮する新聞記者が口に手を入れたところ手が噛み切られてしまった為(フリ)、それを見たアン王女(オードリー・ヘプバーン)が恐怖のあまりに泣き叫んでしまいます。映画公開から63年が経っていますが、今見てもオードリー・ヘプバーンはとてもキュートで魅了されてしまいますね!
↑ 真実の口のある場所です。真実の口は、真実の口広場(Piazza Bocca della Verità)にあります。交差点があり、1年365日交通の往来が非常に激しいところですのでこの周辺では特に車、馬車などにご注意下さい。(次の写真を見ると、教会前に並ぶ車の列で渋滞の程が分かるかと思います)
この広場の正面はテヴェレ川(Fiume Tevere)です。この辺りは昔のローマの商業活動の中心地でした。紀元前8世紀中頃のことです。
↑ 真実の口は、この写真のサンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Chiesa di Santa Maria in Cosmedin)の入口をすぐ入ったところにある、柱廊の北側の壁に貼りついています。(写真上で黄色の線で囲ってあるところ)
市民がお世話になる機関としては、このすぐ近くに戸籍庁があります。
↑ 今日は金曜日の午後ですが、並んでいる人は少なかったです。真実の口へのアクセスは写真右奥の入口からとなります。この様に観光スポットに赴いた際、時々、長い列が出来ていることがあります。その場合、列の待ち時間を計算して、今並んだ方が良いかどうかざっくり判断する方法があります。観光時のタイムロスを防ぎ、訪問スポットを取捨選択する方法です。
1. 1分間に自分の後に何人並んだか数える。
2. 自分の前に何人並んでいるか数える。
3. 2の数を1の数で割る。
例:1分間に自分の後に5人来た。自分の前には75人いる。計算式に当てはめると、75÷5で15。つまり15分位なら待てそうかも!という判断が出来る。
↑ 営業時間も変わりましたので記しておきます。
真実の口は教会にあります。品位のある服装で訪ねましょう!イタリア等の教会、大聖堂を見学する際のマナーについてはこちらにまとめてあります。
関連記事:
2014年9月22日号 教会や大聖堂の見学(美術・芸術作品などの鑑賞のため)をする前に知っておいた方が良いこと!こちら
↑ 柱廊スペースの中にいる入口のおじさんに2ユーロを支払うとチケットがもらえます。イタリアには、お店などではお釣りを十分に用意していないという非常に困った風潮がありますので、出来ればお釣りがないようにしてあげた方が良いです。2016年7月31日までは真実の口の見学料は喜捨方式となっていました。
↑ 別のおじさんに交代となりました。手前側の入口は、真実の口へ行かず教会本体へアクセスする人の入口と、真実の口及び教会本体からの出口を兼ねています。どちらの入口にも係員さんが立っていますので、迷うことはありません。簡単です。真実の口を見たいのだが・・・と伝えてみて下さい。
↑ おじさんは厳しくはありませんが、名目上は決まりは「お一人様写真一枚まで。」となっています。一人の人が10枚撮ってということを10人がしてしまいますと長い列が出来てしまいます。
↑ 一家族6人が仲良く手を突っ込んでいたので口はあっぷあっぷです。
↑ 「はぁ~。いつも疲れるなぁ!僕もお休み欲しいなぁ。」
古代に下水溝の蓋(マンホールの蓋)であった真実の口ですが、夜中に道に出たら怖くて泣きそうです。材質は大理石(Pavonazzetto marble)で、海(河)の神様を模っています。蓋がここに据え付けられたのは1632年ですので、もう随分長い間、噛み切り続けて来たのですね!
↑ なお、真実の口に入場しなくとも、柵の外からでも"口自体"の撮影は出来ます。24時間、撮影は可能です。
真実の口の最寄の地下鉄は、B線のチルコ・マッシモ駅(上部の地図の赤い印を参照)です。
2016年8月10日現在、真実の口広場(Piazza Bocca della Verità)で停車するバス路線で主要なものは6本あります。バス停は道路を挟んで向かい合わせで2箇所あります(往路)。
ローマの市バスは時間内乗り放題なので、バスをがんがん乗りこなせるようになるととても便利です。
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2014年4月7日号 ローマの市バスの正しい乗り方 "ガイドブックを一切見なくてもこのブログを読むだけでローマのバスが完璧に乗れる!"
イタリアは世界一の世界遺産保有国。
3000年という長い歴史を持ち、何度でも楽しめるローマ。ローマの歴史地区とヴァティカン市国が世界遺産となっています。皆様、どうぞ良いご滞在を!