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紅茶と緑茶の専門店「ルピシア・パリ店」が今年で3周年に

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2016年9月10日
公開日
2016年9月10日
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フランス土産に紅茶を買い求める人は多いです。パリでも様々な店舗を出がありますが、日本発の紅茶・緑茶の専門店「ルピシア」も市内サンジェルマン・デ・プレに店を構えています。その2013年にオープンした同店が今年で3年目を迎えたことで、店内にてイベントが行われました。

テーマはお茶とすし。「すしにお茶を合わせるなんて普通でしょ」と思うなかれ。ただ、すしを食べながらお茶を飲むのではなく、マグロやサバなど、各ネタに合わせ、それぞれにぴったりとマリアージュするお茶をワインのように選びながら食すというものです。

当日すしを握ったのは東京・恵比寿にある「鮨屋小野」の小野淳平さん。日本から持ち込んだ食材と、フランスで調達したものを合わせ、本格的な江戸前ずしを再現しました。ほうじ茶とトロ、ダージリンとサーモン、玄米茶とサバなど、新しいお茶の世界が広がりました。

その他にも興梠洋一さんによる釜炒り実演が行われました。目の前で披露されるお茶の職人技に、集まったフランスの関係者は、皆興味深そうに眺めていました。

イベント開催日だけでなく、継続して行われる試みもあります。パリ国立高等美術学校の学生を対象にした、お茶のラベルデザイン・コンペの優秀作品の展示が、9月30日まで店内で行われています。その中から最優秀賞1作品が商品化され、パリ店および日本国内一部店舗で販売されています。学生がそれぞれ好きなお茶を選び、そこから得たインスピレーションをデザインに起こしたもの。優秀作品は玉露を元にしたものだということです。

ルピシア・パリ店には選びきれないくらい、多くのお茶の種類がありますが、「特に何が売れ筋ですか? 」と聞いたところ、国外内外を問わず「白桃烏龍極茶」だそうです。また「Bienvenue à Paris! 」と「Bonaparte N゜40」はパリ店限定。前者はフラボワーズ、カシス、ミラベルなど様々な果実の甘い香りが重なる紅茶、後者は釜炒り茶にダージリンの春摘みをブレンドし、京都の宇治煎茶を加えまろやかにまとめたものです。紅茶好きな人への土産物にも喜ばれると思います。

【データ】

住所:40 Rue Bonaparte 75006 Paris

営業時間:10〜19時(金・土曜は〜19時30分)

定休日:日曜

最寄り駅:地下鉄4号線Saint-Germain-des-Prés

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