自然いっぱい！ローマのサンクチュアリ（聖地）、ディヴィーノ・アモーレ。その1

ローマの南にディヴィーノ・アモーレと言う有名な教会があります。正式名称は、Santuario della Madonna del Divino Amore（英語：Sanctuary of Our Lady of Divine Love）と言い、周辺一帯がサンクチュアリ（聖地）となっています。ローマっ子は略して"ディヴィーノ・アモーレ"と呼びます。

↑ サンクチュアリは、ローマの中心部から15Km程南のカステル・ディ・レーヴァ（Castel di Leva）というゾーンにあります。イタリア語ではディヴィーノ・アモーレのディヴィーノ Divinoは、"神の"（英語のDivine）、アモーレ Amoreは"愛"（英語のLove）という意味です。

↑ サンクチュアリの歴史は昔に遡ります。1740年に、サン・ピエトロ大聖堂（ヴァティカン市国）に向かっていた一人の巡礼者が、道に迷ってこの付近の草むらの中で腹を空かせた野良犬の軍団に襲われてしまいました。その時、ふと目に入った塔に幼子イエス・キリストを抱く聖母マリア様の絵があることに気付き、マリア様に必死で命を助けてくれる様にお祈りをします。すると野良犬達は立ち去ったのでした。そして、このマリア様の奇跡が広く知られることとなり、巡礼者がこの塔のマリア様のイコンにお祈りをしにやって来る様になりました。

↑ （話の続き）ディヴィーノ・アモーレのサンクチュアリには2つの教会があります。古い方の教会は、この奇跡のすぐ後の1744年にこの聖母マリア様の絵を迎え入れる為に建てられました。幼子イエス・キリストを抱く聖母マリア様は14世紀に描かれたフレスコ画と分かっています。一方、新しい方の教会は1999年に建てられました。今回のブログでご紹介する写真は全て新しい方の教会です。サンクチュアリ内の自然についてはその2でまとめています。

2017年4月15日号 自然いっぱい！ローマのサンクチュアリ（聖地）、ディヴィーノ・アモーレ。その2 こちら

↑ 新しい方の教会は、ローマの住民が1944年6月4日に戦火からローマを守ってくれるようにマリア様に祈りを捧げたことに由来しています。そして願いは届きました。1999年にローマを守ってくれたマリア様に感謝の気持ちを込めて2つ目の教会が建てられました。世界中から多くの巡礼者が訪れる為、サンクチュアリ内にはホテルもあります。

↑ 毎週土曜日に、カペーナ門（Porta Capena）の前から深夜0時ちょうどにディヴィーノ・アモーレのサンクチュアリまで歩く行事があります。ウォーキングは、夜通し歩き、早朝5時位にサンクチュアリに到着します。（巡礼者達の列には救急車が一緒に同伴するので安心です）巡礼ウォーキングは復活祭（イースター）の次の土曜日から10月の最終週の土曜日まで行われていて、どなたでも参加が出来ます。この時期の土曜日の深夜23時30分頃にカペーナ門の前を通ると、しばしば赤くイルミネーションされた待ち合わせの目印用の十字架の前に出発を待つ参加者を目にします。

* カペーナ門は地下鉄B線 チルコ・マッシモ駅の国連（国際連合食糧農業機関 FAO – Food and Agriculture Organization 現地ではファオ）側の出口横にあります。

インフォメーション：

名称 Santuario della Madonna del Divino Amore

住所 Via del Santuario,10 Roma

行き方 地下鉄B線のラウレンティーナ駅で下車し、702番か44番のバスでArdeatina – Castel di Leva行きに乗る。「Santuario Divino Amore」の停留所で下車。もしくは地下鉄A線のサン・ジョヴァンニ駅で下車し、駅前の広場 Piazza di Porta S. Giovanniから218番のバスに乗る。（Ardeatina – Scuola Padre Formato行き）「Santuario Divino Amore」の停留所で下車。バスの運転手さんにディヴィーノ・アモーレで降りる停留所を教えてもらうと良いでしょう！

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