色鮮やかな食材が並ぶ、テルミニ駅近くの活気溢れるエスクイリーノ市場！

今回はローマ中央駅・テルミニ駅近辺で一番大きい市場（イタリア語でメルカート）をご紹介したいと思います！規模としては特筆すべきものでありながらも今までご紹介して来なかったのは、市場のあるゾーンがあまり雰囲気が良くないというのが一番に挙げられます。具体的には、周辺は汚い、臭い（？）、やや危ないです。イタリア語でこの辺りを表現する時の名詞に時々デグラードというのがありますが、これは退廃とか破壊、品位が落ちたなどという意味です。感覚的に、何となくどの様な感じかお分かりいただけるかもしれません。とは言っても、活気溢れる市場内を見て歩くだけでも面白いですし、イタリア人からしても異国ムードたっぷりですので、ご興味のある方はお手荷物などに十分に注意されつつ訪れてみて下さい。

↑ ヒゲが生えている黒いお魚（ナマズ？）が恐ろしい動きをしていました。速攻退散です！

↑ 市場は屋内にあります。この市場は、ヌォヴォ・メルカート・エスクイリーノ（Nuovo Mercato Esquilino－ex Piazza Vittorio）と言います。この市場の最寄り駅は、テルミニ駅から一駅南側の地下鉄A線のヴィットリオ・エマヌエーレ駅です。テルミニ駅から市場までの距離は丁度1km、ゆっくり歩いても11分です。この地下鉄ヴィットリオ・エマヌエーレ駅周辺はローマ中心部では最大の中国人のコミュニティーがあることで知られており、駅上にあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場を囲むアーケードにあるお店や、そこから四方八方へ延びる道路沿いのお店は多くが中国の方の経営によるものです。お店の種類は衣料品店から雑貨屋、バール、中華料理のレストランまで様々です。

↑ 市場に到着しました。ヴィットリオ・エマヌエーレ駅周辺は、道を歩く人もほとんどが移民さんです。アジア系、アフリカ系と様々な国出身の方が民族衣装で歩いておられます。

↑ このエスクイリーノの市場は食料品、衣料品などがあり建物は別々ですが、今日は食料品部門へ立ち寄ってみることにします！2001年までこれらのお店はヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場で屋台スタイルで営業していましたが、現在はこの建物の中に移動しました。

↑ 「バングラデッシュ・ストア」と書いてあるのが見えます。オール香辛料のお店ですね！インド、パキスタン、バングラデッシュの方々が売るお店の香辛料やナッツ、穀類には見たことのない様なものがあり、かなり興味深いです。

↑ 今日の写真に写っている人々は全員、外国の方ですね。この八百屋さんではニガウリにそっくりなものがありました。（写真中央）

＊お店の商品や店員さんのお写真を撮られる時は、どうぞお店の方に一言、お尋ね下さい。「いいよ！」と言ってくれる気さくな方達ばかりですが、中には商品の写真を撮って欲しくないという店主さんもいらっしゃいました。

↑ 大根やレンコンなどもあります。市場にはアジアやアラブ文化圏で使用する野菜が豊富です。全て量り売りです。

↑ ローマと言えば臓物料理です。真ん中に見えるのは子牛の舌です。市場の中は青果、鮮魚、食肉コーナーとざっくり分かれています。食肉コーナーの通路を通ると、あちこちから大きなまな板の上で肉を切るトントンという音が聞こえていました。

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↑ お魚屋さんの屋台が並ぶコーナーに来ました。アラブ系のお兄さんがお魚にホースで水を掛けています。コイやフナ（？）などがまだ生きているので、水がかかる度に嬉しがって激しく飛び跳ねていました！

↑ 市場及び周辺の治安などにご不安があれば、午前中のまだ明るい時間にお手荷物などに十分に注意されつつお出掛け下さい。出来るだけカジュアルな服装での訪問がお奨めです。

インフォメーション：

名称 ヌォヴォ・メルカート・エスクイリーノ（Nuovo Mercato Esquilino－ex Piazza Vittorio）

住所 Via Principe Amedeo,184 Roma

行き方 ローマ地下鉄A線 ヴィットリオ・エマヌエーレ駅で下車し、列車の線路のある方向に徒歩1分。

オープン時間 食料品部門：月・水・木曜日 5～15時、火・金・土曜日 5～17時。