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本日ご紹介するレストランは、手頃なお値段で素朴でおいしいローマ料理を楽しめる「ロモロ・エ・レモ(Romolo e Remo)」です。洒落た感じのレストランではなく、どちらかというと大衆的で飾らない雰囲気のお店です。ですので、高級レストランの様に洗練されたサービスは望めませんが、"味"は確かですので地元の人に非常に人気があります。
数年前より外国の観光ガイドブックにも掲載されるようになった為、近年、外国人観光客さんも増えて来ましたが、日本ではまだ知られていません。
↑ 入口です。お店の名前「ロモロ・エ・レモ(Romolo e Remo)」は、ローマ建国の祖となった双子の兄弟"ロモロとレモ"が由来です。お店はローマの七大聖堂の一つサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂がある、地下鉄A線のサン・ジョヴァンニ駅が最寄り駅です。お店の近くにはカラカラ浴場やチルコ・マッシモなどの観光スポットがありますので、それらの訪問時に寄られても良いでしょう。いつも昼食時は予約なしで訪れても座れますが、夕食の場合は21時近くから急に地元のお客さんで混み合いますので、念の為、事前の予約をおすすめします。365日年中無休で営業しています。
↑ お店の中には人がたくさんいます。プライバシーを尊重する為に店内を撮影しませんでした。(イタリアは肖像権、個人情報の保護についてとてもうるさいのです。人物を許可なしに撮影してしまうと嫌がられる・怒られる・問題になるということが多々あります)
鏡越しには、お店の壁にびっしり掛けられている俳優、サッカー選手、文化人などのサインと写真がたくさん見えます!巷の噂ではプーチン大統領も訪れたそうです。
↑ "ポルチーニ茸のフェットチーネ"は、イタリアで特に秋におすすめな一品です。ポルチーニ茸、松茸、トリュフの三つは世界三大キノコと呼ばれています。キノコ界の王様です!
↑ パスタからお肉・お魚料理、ピザまで当たり外れはありませんが、前菜からプリモ・ピアット(第一皿目)、お肉・お魚料理のセコンド・ピアット(第二皿目)、ピザ、ドルチェまでローマらしいものが揃っているので、ローマの名物を一つか二つ、選択されると良いかもしれません。写真はローマの代表的なお料理「アーティチョークのローマ風 "カルチョフィ・アッラ・ロマーナ(Carciofi alla Romana)"」です。アーティチョークの蕾の中にローマミントなどを詰めて、白ワインとオリーブオイルで蒸し煮にしたものです。
↑ 一方、こちらは違ったアーティチョークの調理法の「アーティチョークのユダヤ風 "カルチョフィ・アッラ・ジュデア(Carciofi alla Giudea)"」です。丸ごと唐揚げにしたもので、パリパリの食感が最高においしい一品です。ユダヤ風というのは、ローマにヨーロッパ最大のユダヤ人のコミュニティーがあったことに由来しています。現在でも、旧市街にあるテヴェレ川沿いの旧ユダヤ人地区(ゲットー)にはシナゴーグが建ち、ユダヤ系の食材店、レストラン等がひしめいています。ですので、昔からローマはおいしいユダヤ料理も堪能出来ることで知られています!
↑ もしこのお店のおすすめは何ですか?と尋ねられたら、非常に個人的な回答になってしまいますが、筆者のおすすめは、前菜なら「ローマ風揚げ物盛り合わせ(Fritto Misto Romano)」、パスタなら「魚介類のパスタ(トンナネッリ)(Tonnarelli allo Scoglio)」や「ハタのリングイーネ(Linguine alla Cernia)」、「手長海老のクリームリゾット(Risotto alla Crema di Scampi)」などです。また、ローマ名物の「ブカティーニ・アッラマトリチャーナ(Bucatini all'Amatriciana)」や「スパゲッティ・アッラ・カルボナーラ(Spaghetti alla Carbonara)」もおいしいです。パスタは平均して一皿8ユーロ位です。また30種類があるピザもおすすめです。ピザは1枚8~9ユーロ前後が多い様です。イタリアでは一般的にピザは夕食ですので、このお店でもピザの注文は夕食時のみ扱っています。写真は「4種類のチーズ(Quattro Formaggi)」のピザです。
↑ ナスとパルミジャーノチーズのオーブン焼きです。素朴さが良いです。
↑ 塩漬けのタラとひよこ豆(Baccalà con i Ceci)です。ローマやイタリア中部で見られるお料理です。元々は簡単に手に入った貧しい食材を使ったものですが、とてもおいしいです。
↑ デザートとフルーツ類の中で一番のおすすめは、イタリアを代表するドルチェのパンナコッタ、ティラミス、チョコレートムースの3種類がお皿に入った「デザート3種類の盛り合わせ(Trittico della Casa)」です。お値段は5ユーロです。写真は、生クリームの下にボロボロと粉々になった焼き菓子が入っている「ズブリッチョラータ(Sbriciolata)」です。手作りのお菓子程おいしいものはありません!ペルジーナ社のヘーゼルナッツ入りチョコレートで作るチョコレートムース「バッチョ・ペルジーナ(Bacio Perugina)」などもおすすめです。デザート類はどれも一つ5ユーロ前後です。と、何だかおすすめばかりになってしまいました。
美食の国イタリアの住民が評価するレストラン「ロモロ・エ・レモ」。楽しいお食事をどうぞ!
インフォメーション:
名称 ロモロ・エ・レモ(Romolo e Remo)
住所 Via Pannonia 22, 00183, Roma – Italy
オープン時間 昼食:12:30~15:30、夕食: 19:30~23:30。
休日 なし
ホームページ こちら(イタリア語)