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昨日2016年11月20日より、カトリック教会の暦では"新年度"が始まりました。そして、1年間続いた「慈しみの特別聖年」も閉幕となりました!
↑ 夕暮れ時のバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂。
世界一の大きさを持つサン・ピエトロ大聖堂。初めて内部に入った時は、こんなに美しく大きな教会があるのかと驚きました。一番最初の教会が建立されたのは今から大きく時を遡る300年代の前半(日本は弥生時代が終わった頃)と、非常に長い歴史を持つ聖堂です。
↑ クリスマスシーズンには、巨大ツリーが大聖堂前のサン・ピエトロ広場に立ちます。高さが25メートル程もある本物のモミの木は、国内のみならずドイツなどの毎年違う場所からやって来ます。ツリーは法王から皆様へのプレゼントです。
「2015-2016 慈しみの特別聖年」は、昨年2015年12月8日の聖母マリア様の無原罪の御宿りの日に開幕となりました。"聖年"とは、ローマを訪れる巡礼者に特別の赦しを与える年で、大赦の年のことです。カトリック教会では、25年に一度、聖年が開催されています。本来なら次の聖年は2025年の予定だったのですが、今回は"特別聖年"の開催となりました。
(近年の聖年開催例)
1900年:ローマ教皇 レオ13世
1925年:ローマ教皇 ピウス11世
1950年:ローマ教皇 ピウス12世
1975年:ローマ教皇 パウロ6世
2000年:ローマ教皇 ヨハネ・パウロ2世
特にミレニアムの節目でもあり、キリスト生誕2000年でもあった2000年は"大聖年"と呼ばれ、多くの人がローマを訪れました。「2015-2016 慈しみの特別聖年」の閉幕となった昨日の午前9時58分に、フランシスコ法王はサン・ピエトロ大聖堂の聖なる扉(ポルタ・サンタ)を閉じました。各地(各国)の聖堂の聖なる扉は聖年にのみ開き、人々はこれらの扉を通り抜けることが出来ます。
↑ 昨日、フランシスコ教皇は7万人のミサの参加者の前で、サン・ピエトロ大聖堂の聖なる扉を一枚ずつゆっくりと閉じました。(画像:バチカン放送局より こちら)
↑ 夕方になりライトアップが始まった大聖堂。この一年間の聖年期間中にローマを訪れた巡礼者は約2千万人でした。
今年はイタリアの住民にとってはとても辛く、悲しい年となりました。皆様もニュースなどでご存知のことと思いますが、ローマを含むイタリア中部では8月24日(水)、10月26日(水)、10月30日(日)にマグニチュード6クラスの大きな地震があり、多くの犠牲者を出しました。
山間部では冬が始まりました。被災地では、まだ大変厳しい状況に置かれている方々が大勢いらっしゃいます。多くの方の心の痛みが少しでも和らぎます様に。このブログを読んで下さっている皆様も、どうぞ良い一日をお過ごし下さい。