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新しい年、2017年が始まりました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
昨年はブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。2016年は、私にとって本当にあっという間に過ぎた一年でした。身辺の雑事に追われ、新年のご挨拶が遅くなりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い致します!
新年最初のブログは、ナヴォーナ広場よりお届けします。
↑ 12月に入ると、ナヴォーナ広場(Piazza Navona)にはメリーゴーランドや日本の縁日の様な屋台が出て、多くの人が訪れます。ローマ中心部にあるナヴォーナ広場は、近くにはパンテオンなどがある見所がぎゅっと凝縮されている地域にあります。旅行会社などが主催する"ローマ観光"にはほぼ必ず含まれている有名な観光スポットです。広場というと丸だったり四角い形をイメージしますが、ナヴォーナ広場はもともとは皇帝の競技場の遺構だった為、南北に細長い広場です。
↑ イタリアでは、実質的にクリスマスから1月6日の御公現の祝日(エピファニア Epifania)まで休暇が続きます。今年は6日が金曜日でしたので、9日の月曜日から仕事始めとなる人が多かったです。細長い広場の両脇に建っているテントにて、地場産の食品の販売や、環境保護系や人道支援系のボランティア団体がプロモーション活動をしていました。これらのテントは普段はありません。
広場の真ん中辺り(写真の右側)に見えるのは、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会(S.Agnese in Agone)です。この場所で3世紀にキリスト教を信仰していた聖アニェーゼ(アグネス)が当局の怒りを買い、裸のまま火あぶりにされましたが、彼女の長い髪が体にぐるぐると巻き付き、火から守られたので火あぶりにすることが出来ませんでした。後に斬首で殉教します。教会の奥に見える広場に面した長い部分は、ブラジル大使館です。良い場所にありますね。
↑ 縫いぐるみを当てる射的(写真の手前に見えるお店)や、金魚すくいならぬ白鳥すくいのお店が人気があります。白鳥すくいは生きた白鳥ではなく、プラスチックの白鳥を捕まえます。
↑ こちらが、今年のナヴォーナ広場のプレゼピオ(キリスト降誕の場面を人形で表現した模型)です。今年のナヴォーナ広場のプレゼピオは"真実の口前広場"を舞台の背景としています。プレゼピオの右側に見える沢山の円柱は、丸い形のヴェスタの神殿(紀元前2世紀)のものです。この美しい神殿はもちろん今でもその場にありますので、機会がありましたら是非ご覧下さい。
筆者は、年末年始に教会等のかなりの数のプレゼピオを訪れることが出来ました。プレゼピオファンの方も多いと思いますので、近日中にプレゼピオのみをまとめた記事をお届けします!
↑ 赤ちゃんキリストがいます。
長く続いた忙しい期間を脱したので、今年はブログの投稿頻度を上げる予定です!
皆さまの2017年が素晴らしい年になります様に!
阿部美寿穂
ローマ、2017年1月1日