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スイスの代表的な都市チューリッヒに比べ、
5度は気温が低いアッペンツェル地方。
冬は雪景色になることが多く、積雪量も30cmなどざらです。
そんな寒い冬を過ごす人々にとって、春は心から待ち望む季節のようです。
そんな春の訪れを感じさせてくれるものの一つに、
Schneeglocken(シュネーグロッケン)という花があります。
英語名はスノードロップで、鐘のような形をした白い花が特徴。
全体的に丸いフォルムと、きつくない色合いがかわいらしいですね。
日本名では、「待雪草(マツユキソウ)」というそうです。
さて、これは春を告げる花なので、シュネーグロッケンを見ると
「あああ!もう春だ!」と嬉しくなります。
と同時に、私にとっては雑草のひとつでもあります。
ニンニクの欠片ほどの球根が束になった状態で土に埋まっているのですが、
土深く埋まっていることが多く、耐寒性もあり、基本的に強い植物なので、
球根を取っても取ってもどこかに取り残しがあり、
春になったらそれが一斉に庭に目を出します。
こんな塊の状態で、1m x 1m の土地に5つずつくらい生えるのです・・・
他の雑草はまだまだ1cmくらいの大きさですし、
花もまともに生えていないのが救いではありますが、
庭がシュネーグロッケンだらけになると「またか!」という気持ちになったりも・・・
まあ、春の訪れをせっせと告げてくれているわけですから、
「またか!」と思いながらも、嬉しい気持ちになるのでした。
*アッペンツェル地方、2月の気温は最高が10度、最低がマイナス10度くらいでした(2017年)