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先日3月17日の聖パトリックの日に、コロッセオがライトアップされて緑色になりました!
聖パトリックとはどの様な人物なのでしょうか?まずは簡単に聖パトリック(San Patrizio/Saint Patrick)についてご紹介します。カトリック教会では365日それぞれに聖人が関連付けられていますので、手元にある聖人暦の3月17日のページを開けてみましょう!
3月17日-聖パトリック:
385年にブリタニアに生まれる。子供の頃にアイルランド海賊に拉致され、アイルランドに奴隷として売られる。数年後、自力で脱走して故郷ブリタニアに戻り、聖職者としての教育を受ける。大人になると少年の頃奴隷として働いていた地アイルランドに戻り、そこでキリスト教(カトリック)を布教することを決意する。司教として、47歳(432年)で伝道の為にアイルランドに渡った。
絵画などには、しばしば司教の衣装を身に付けた姿で描かれる。時に、シャムロック(三つ葉のクローバー)もアトリビュート(持物)として描かれる。
鉱員の守護者。アイルランドの守護聖人。アイルランド本国や、アメリカなどのアイルランド系移民の多い国では聖パトリックの日は緑の服やものを身に付けお祝いをする。
ということで、アイルランドにカトリックを広めたこの聖人を記念して、3月17日はローマでもコロッセオが緑色に変身しました!
↑ 今の時期のローマの日没は19時34分で、その後徐々に暗くなって行きます。点灯は21~23時までの2時間でした。この写真は緑色にライトアップされる直前のものです。まだ完全には暗くなっていません。
↑ ラビカーナ通りからフォーリ・インペリアーリ通りに入りコロッセオの脇を通って行くと、どこからかドスンドスンという音が聞こえました。左側にあるコロッセオを見上げると、中にゴジラの様な生き物が見えました!
↑ 尻尾とニワトリの手の様なものが見えます。私の目がおかしいのでしょうか??
↑ ゴジラについて考えていると、突然ライトアップが始まりました!
↑ ライトアップの装置は、地下鉄B線コロッセオ駅の真上辺りに設置されていました。強烈な緑色を放っています。このイベントを知らなかった人は駅から出て来て何事かと思うでしょう!
左側に見える黄色のメタルの柵は地下鉄C線の工事現場です。前回ご紹介した工事現場の人達からのプレゼピオ(キリスト降誕の場面を人形で再現した模型)のプレゼントは、ちょうどこの真ん中のへこんでいる位置にありました。
2017年3月6日号:年末年始にローマに展示されたかわいいプレゼピオのまとめ!最終回 こちら
↑ コロッセオの内側からは黄色と水色の照明がつけられているので綺麗です。
↑ 最後はコロッセオ正面のコロッセオ駅の上から見てみました。ライトアップの装置があちらこちらにあります。
3月17日は聖パトリックの日以外には、歴史的にはイタリア統一記念日でもあります。イタリアはその長い歴史の割には、半島が一つの国となったのは比較的最近です。1800年代に入ると、バラバラだった都市国家をまとめる為に愛国者達が立ち上がり、統一が成功すると1861年3月17日に王様をたてイタリア王国となりました。現在のイタリアの前身です。
毎年、聖パトリックの日にはコロッセオは緑色にライトアップされますので、この期間にローマに滞在される方は是非いつもと違うシュールな緑のコロッセオをご覧下さい!