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GWのイタリア旅行!絶景のアッシジ in イタリアの緑の心臓

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2017年4月12日
公開日
2017年4月12日
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日本ではゴールデンウィークまであと3週間となりました。春真っ只中のゴールデンウィークの時期(4月下旬~5月上旬)は、やはり自然や風景が見所の一つとなっている場所は特にお奨めです。そこで本日は、若葉が萌えるこの季節の訪問にぴったりのイタリア中部の"アッシジ(Assisi)"の町の様子をお届けしたいと思います。

その他のアッシジ関連の記事:

2015年5月10日 聖フランチェスコが瞑想した場所に建つ、世界遺産 アッシジ・カルチェリの庵。こちら

2017年4月2日 【スルガバスについて】ローマ-ペルージャ間が片道7ユーロのキャンペーン中!こちら

↑ イタリア半島の真ん中に位置するウンブリア州は、"イタリアの緑の心臓"と呼ばれる丘陵地帯に緑が溢れる美しい州です。州都はペルージャで、アッシジはその近郊にあります。ペルージャ-アッシジ間は近いので(詳細は上記のスルガバスの記事参照)両方訪れることも出来ますが、それぞれ見所が多いので、ローマやフィレンツェから日帰りで行く場合はどちらか一つに絞った方が良いでしょう。

ペルージャとアッシジ、宿泊するのならアッシジ(特に丘の上の旧市街)の方をお奨めします。アッシジはペルージャよりもずっと小さい町なので静かで落ち着けますし、町全体が聖地の様なスポットなので癒されます。

写真は先日ローマから日帰りでアッシジを訪れた時のもので、アッシジの世界遺産の聖フランチェスコ聖堂前から見た風景です。この日は少し寒く、霧もかかっていますが、これからの季節はより素晴らしい景色を楽しめると思います!

↑ こちらはアッシジ駅(鉄道駅)です。ローマからの行き方は、前述のスルガバスや、ローマ中央駅・テルミニ駅から列車に乗る方法があります。筆者はいつもテルミニ駅から電車を使い、こちらのアッシジ駅で下車します。ローマからの所要時間は約2時間、普通列車(Treno regionale)で片道一人10.40ユーロです。(2017年3月現在の情報)

アッシジには上の町と下の町がありますが、主な見所が集中しているのは、旧市街の上の町です。一方、この駅の裏側(旧市街の方から見ると)の下の町には、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ聖堂などがあります。

上の町へは、丘の上にある旧市街までひたすら坂道を上る形となりますが、歩いて行くことも出来ます。駅前からバスで行く場合は、駅構内のバールでバスのチケットを購入し(先日は片道一枚1.3ユーロでした)、この写真の右手に見えるオレンジ色のバス停からバスに乗ります。バスはC線(Linea C)で、聖フランチェスコ聖堂すぐ下のウニタ・ディタリア広場(Piazza Unità d'Italia)で下車するのが良いと思います。運転手さんも観光客さんからの質問には慣れているので、バスが来たら「聖フランチェスコ聖堂に行きたいのですが!」と尋ねられると良いでしょう。バスは10分程で到着します。遊歩道も整備されているので、行きの上りはバスで、帰りの下りは徒歩で帰って来るのも良いかもしれません。

↑ こちらがそのバスが停車したら下車するウニタ・ディタリア広場です。もう上の町にいます。目の前にうっとりする様な美しい緑色の田園風景が広がっています。ここから聖フランチェスコ聖堂まで歩いてすぐです。

↑ 広場からもう聖フランチェスコ聖堂が見えています。アッシジの聖フランチェスコはフランシスコ会の創設者で、イタリアの国全体の守護聖人にもなっています。

↑ アッシジの観光マップがありました。小さな赤丸のところの広場が、バスが停車するウニタ・ディタリア広場です。地図上のぐるっと大きく城壁で囲まれている部分が、上の町の旧市街部分です。地図の左手に大きく見える建物が聖フランチェスコ聖堂です。

旧市街へのバスはアッシジの駅前から色々な路線がありますが、聖フランチェスコ聖堂を観光に入れる方がほとんどだと思いますので、ウニタ・ディタリア広場で下車するのが良いと思います。

一方、地図の下側で線路の向こう側に見えるのは下の町です。

↑ 旧市街は小さいので全て歩いて廻れます。イタリア国内は4月下旬~5月上旬はゴールデンウィークではありませんので、混んでいるということもありません。

↑ 良い香りを辺り一面に漂わせるラベンダー屋さんです。アッシジ産のラベンダーで作るおいしそうなジェラートもありました!

↑ かわいい街並みです。

↑ ウニタ・ディタリア広場で下車してからゆっくり歩いて4~5分で聖フランチェスコ聖堂に到着しました。入口前の広場で、イタリア軍による簡単な荷物検査などのセキュリティチェックを受けます。パリで同時多発テロ事件が起きた2015年11月以降、イタリアでは多くの人が訪れる聖堂はどこも軍により護られています。

↑ こちらは聖堂の中庭のキオストロ(回廊)部分です。中庭には小さな博物館(拝観料は喜捨)があり、その右隣にはお土産などが販売されているお店もあります。聖堂内部は、ジョットの「聖フランチェスコの生涯」などの中世のフレスコ画で溢れており、鳥肌が立つ素晴らしさなのですが、写真撮影が出来ないので残念ながらこちらではご紹介することは出来ません!

↑ 聖堂は上と下に分かれています。ジョットのフレスコ画があるのは上部聖堂の方です。下部聖堂のさらに下には聖フランチェスコの遺骸が安置されており、祈りを捧げる訪問者が後を絶ちません。

写真は聖堂の真正面で、上部聖堂の出口から出たところです。見えているのは街の中心部の方向です。芝生にはラテン語でパクス(Pax)と書かれています。パクスのイタリア語はパーチェ(Pace)、意味は平和です。

↑ 上の芝生付近から見たアッシジ周辺のウンブリア州の景色です。180度の絶景が広がります。一面、緑ばかりです。

↑ 駅まで戻って来ました。アッシジ駅の近くから見た上の町です。左側の木で丁度見えないのですが、向こう側に聖フランチェスコ聖堂があります。右側に続くのは、スバシオ山(1290メートル)のあるモンテ・スバシオ公園です。登山と言う程ではないですが、スバシオ山に登れます。山の頂上近くの斜面に離れている馬(?)がたくさんいて、近くに行くまで馬とは全く気付かなかった為、驚いて腰を抜かしそうになった思い出があります。

↑ アッシジ駅18時27分発のローマ・テルミニ駅行きの電車で帰ります!ホームからは、ピンク色と薄紫色の美しい夕焼けが見えました。

ローマは一年中観光に適していますが、田舎の小さな町アッシジは、春はより一層、美しい自然と風景を楽しむことが出来ます。ゴールデンウィークの時期にイタリアに滞在されるなら、ご訪問をお奨めしたいスポットです!

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