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先日、エウル地区の四角いコロッセオの近くに用事があったので、人口湖のところの"日本の散歩道"(Passeggiata del Giappone)に寄って来ました。この道はローマで日本の桜でお花見出来るスポットとして知られています!
四角いコロッセオについて:
2014年11月12日号 丸いコロッセオと四角いコロッセオを比較してみよう!シュール過ぎる四角いコロッセオ。こちら
↑ "日本の散歩道"ではソメイヨシノはもう終わっていましたが、他の種類の桜は満開でした!これらの桜でお花見をしている人達もいました。
ところで、ローマ南にあるエウル地区のエウル(E.U.R )は、1942年に開催予定だったローマ万博(Esposizione Universale di Roma エスポズィツィオーネ・ウニヴェルサーレ・ディ・ローマ)の頭文字 E、U、Rから来ています。この時代のエウルは、まだ羊がごろりと寝転んでいる様な大変のどかな場所でしたが、ムッソリーニ率いるファシスト政権が万博の為に全力をあげて開発に着手しました。(万博は第二次世界大戦の勃発により中止)
↑ 湖の全体像です。湖の長さは約1キロ、深さは2~4メートルです。沢山お魚がいますが、魚釣りは出来ません。しかし、遊覧船(土・日のみの運行で定員30名。お一人3ユーロ)に乗ったり、手漕ぎ船(30分間10ユーロ。定員2名まで)やペダルボート(30分間9ユーロ。定員4名まで)などをレンタルすれば湖と触れ合うことが出来ます!(レンタルボート情報:2017年4月10日PM 管理者と電話確認済み)
↑ 人工の湖をぐるっと一周する道が"日本の散歩道"と名付けられています。日本から約2500本の桜がプレゼントされたプロムナードは、1959年7月20日に岸信介首相が記念植樹をしてオープンしました。枯れてしまった桜も多いですが、今日ではイタリア人の間では"花見クラブ" なるものも存在し、日本の桜は圧倒的な人気を誇っています。
↑ こちらの木には接ぎ木がされてあり、一本の木から2種類の桜が咲いていました。
昨今では日本へ旅行するイタリア人も非常に多いですし、日本文化に興味を持ったり、日本文化と精神性を積極的に生活の中に取り入れようという人達が増えています。HanamiやSakuraという単語もそのまま通じることもあります。
↑ 日本の散歩道を半周したら日没となりました。湖の真ん中を走るクリストフォロ・コロンボ通りの橋の上から見ると自分の真正面に太陽が沈んで行く形となるので、橋の上から見てみました。時々大きな魚が水面のあちこちで跳ねているのが良く見えました。魚は何故、あの様に飛ぶのでしょうか?
↑ カヌーを楽しむ人もいます。何となくローマとは思えない風景ですが、写真の右上を見ると、"UniCredito Banca di Roma(ローマで設立されたウニクレディト銀行)"と入っています。
↑ 今年はもうソメイヨシノはありませんでしたが、毎年桜が満開の頃には湖はこの様な雰囲気になっています!
↑ 晴れるととても気持ちが良いです!
湖の周辺にはバールや休憩処がありますし、エウル地区は各種博物館や、"四角いコロッセオ" などもあります。
行き方は地下鉄が一番簡単です。最寄り駅の地下鉄B線エウル・パラスポーツ駅(E.U.R. Palasport)で下車され、地上口を出るとすぐ目の前が人口湖です。所要時間の目安は、ローマ中央駅・テルミニ駅からラウレンティーナ行きに乗って20分程です。
桜の時期でなくても、お時間があればお散歩に良い場所です!