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昨日(4月21日)からバチカン市国のバチカン博物館が毎週金曜日は夜間開放することになりました。夜も見学出来るとなると、その分、日中は他の観光スポットを多く廻れますのでとても良いと思います。この夜の特別オープンは、今年は2770回目を迎えるローマのお誕生日(ローマ建国:紀元前753年4月21日)の日からスタートとなります!
ローマのお誕生日の見所⇒
21~23日にかけて、市内各所でローマ建国を祝う44のイベントが開催されます。23日の日曜日は、ローマ人に扮した仮装行列が午前11時15分にチルコ・マッシモより出発し、フォーリ・インペリアーリ通りを練り歩きます。特にフォロ・ロマーノやコロッセオのあるこの通りの周辺では、遺跡をバックにローマ人達の良い写真が撮れます。
↑ バチカン博物館の出口の巻き巻き階段(1932年)です。大昔は入口でしたが、今は出口となっています。
ところで、バチカン博物館の見学ルートの最後の方に出て来る、システィーナ礼拝堂にあるショートカット用の出口から出てしまうとこの場所は通りません。これは礼拝堂から直接サン・ピエトロ大聖堂へ抜ける出口です。かたつむり階段を思う存分楽しみたい方は、博物館の途中でリタイア(?)せず、最後までお進み下さい。
と言うのは、システィーナ礼拝堂で他のツアー団体客などに混じってこの右側の出口から出てしまう方が多く、「ミズホさんの言うかたつむり階段を見ませんでしたが、どこにあったのですか?!」「実は博物館を最後まで見ていないことに日本に帰ってから気付きました・・・。」という報告を時々いただくからです。また、現地の旅行会社等が催行しているバチカン博物館ツアーは、時間に制約がある為か、かたつむり階段を通らないこともある様です。
参考記事:
2014年9月7日号 バチカン博物館の入場前に知っておいた方が良いこと!!こちら
↑ バチカン博物館の夜間開放の広告です。夜に訪れると、この様にクーポラがイルミネーションされたサン・ピエトロ大聖堂を近くで見る事が出来ます。
↑ 博物館の八角形の中庭です。ここには古代のかわいい彫像がたくさんあります。ちなみにすぐ隣は動物の彫像のみが集まる「動物達の部屋」です。
詳細ですが、毎週金曜日の夜の開館は4月21日~10月27日まで行われます。開館時間は19~23時(最終入場は21時30分まで)で、ホームページから事前の予約が必要です。こちら
(ホームページの言語は英語かイタリア語が選べます。英語なら、上から二つめの"Night Openings 2017"の所から入ります)
夜間入場だけでも7つのカテゴリーに分かれているので、その中からご希望のものをお選び下さい。ガイドさんなしで自分達で廻る普通のタイプの入場券は、「Vatican Museums and Sistine Chapel」です。
また、この夜間オープンは4時間のみなので、当然ながら館内全ては見切れません。入場出来る場所は、
ピオ・クレメンティーノ美術館(Pio-Clementine Museum)、エジプト美術館(the Egyptian Museum)、大燭台のギャラリー(Candelabra)、タペストリーのギャラリー(Tapestries and Maps)、ラファエロの間(the Raphael's Rooms)、ボルジアの居室の一部(the Borgia Apartment)、現代宗教美術館(the Collection of Modern Religious Art)、システィーナ礼拝堂(the Sistine Chapel)です。ピナコテカ(絵画館)は含まれていませんが、ラファエロの間とシスティーナ礼拝堂は入場することが出来ます。
イベントの詳細はこちらのサイトもご覧下さい。(下部のNight Openingsより入る)
筆者も以前、夜に入場したことがあります。博物館の幾つかの部屋はやたら薄暗く、展示物が闇に浮き上がりやや怖かったですが、日中にはないスリリングさを感じることが出来ました。これを"ロマンティック!"と言う方もいます。昼間の観光時間をフルに使える夜の見学もお奨めです!