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昨日の日曜日に、街中を古代ローマ人に扮した仮装行列が通ったので見て来ました。
↑ 晴天の下、ローマ兵に扮した仮装行列が通行中です!写真中央に見えるのは、柱廊の壁に真実の口があるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会です。ファサードを修復している為、足場がかかっています。
ローマの建国は紀元前753年4月21日で、先日4月21日(金)にローマは2770回目のお誕生日を迎えました。数日間に渡り、連日市内各所で多くのイベントが開催されていましたが、それらのイベントの一つとして仮装行列は行われました。仮装行列は毎年「ローマの歴史グループ Gruppo Storico Romano」によって開催されています。
↑ 仮装行列の出発は、予定では11時15分にチルコ・マッシモからと言うことでした。そこでチルコ・マッシモへは、コロッセオの前を通過して行くことにしました。こちらは、コロッセオ前のコンスタンティヌス帝の凱旋門です。手前に丘があるので門の下半分は見えていません。パリのエトワール凱旋門など世界にある凱旋門のモデルとなった、315年完成の古代の門です。イタリアの春は野の花がとても綺麗です。ピンク色の花は、ハーブのマルヴァ(ウスベニアオイ)です。
↑ コロッセオのすぐ隣のパラティーノの丘の遺跡の入場入口です。日曜日の午前中と言うこともあり、沢山の人がいました。とは言っても、多くのツアーが集合時間にこちらで待ち合わせをしているだけで、全員が列に並んでいる訳ではないのでご心配はいりません。
このパラティーノの丘とフォロ・ロマーノ、コロッセオの世界遺産は、2日間有効の2ヶ所共通入場券となっています。フォロ・ロマーノとパラティーノの丘は2つで一つの遺跡と見なされ、どちらか一ヶ所しか見学していなくても、一度出口から出てしまうとこれらの2施設には再度入場出来なくなります。共通券の切符売り場は、それぞれの施設に1~2ヶ所ずつあります。一番混んでいない窓口で切符を購入し、入場入口の列が短そうな場所から観光を始めるのがポイントです。
↑ チルコ・マッシモに到着しました!行列は出発を待っています。この後、チルコ・マッシモを出て、写真右奥の方向へ進んで行きます。
↑ ちなみにこのほぼ正面(写真中央)が、先日ご紹介したバラの谷があるローマ市営バラ園です。
2017年4月22日号 今日からローマ市営バラ園「バラの谷」が開園です!(6月18日まで) こちら
↑ 出発しました。写真奥がチルコ・マッシモの方向です。真実の口広場を通ってローマ中心部へ向かって行きます。
↑ 直射日光が強く日中は暑いですが、まだまだ夕方以降は冷えます。ローマ兵達は時折ラテン語で叫びながら行進していますが、全体的に進むのが早かったです。
↑ ローマでは石を投げると人に当たらず遺跡に当たると言われますが、奥に見える丸い神殿は、紀元前2世紀のヘラクレスの神殿(Tempio di Ercole Vincitore)です。現存している大理石で建てられた一番古い建築物です。おそらく15年頃にすぐ横のテヴェレ川の洪水があり、この神殿も被害を受けた様で、初代皇帝アウグストゥス帝の養子のティベリウス(在位:14~37年)により修復がされています。この神殿は、今年のクリスマスの時期のナヴォーナ広場のプレゼピオにもなっていました。真実の口広場が舞台となったプレゼピオでした。
2017年3月6日号 年末年始にローマに展示されたかわいいプレゼピオのまとめ!最終回 こちら
↑ 後ろの方に裸の剣闘士(グラディエーター)が見えました。やや太っています。
↑ 写真右側には別の神殿のポルトゥヌス神殿(Tempio di Portunus)が見えます。この神殿が造られ始めたのは紀元前4世紀頃ですが、今見えているのはその後建て直された紀元前1世紀のものです。
↑ 仮装行列のメンバーではありません。各所でパレードを護っていたイタリアのお巡りさんです!
何もない普通の日にもローマでは時々仮装パレードをやってくれると住民も楽しいのですが、この大きな規模のものは一年に一回のローマのお誕生日を記念して行われます。毎年、ローマの建国日の4月21日前後は市内で数多くのイベントが行われますので、この時期のローマ滞在もとても楽しめるでしょう!