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タンザニアでは、音楽は大きければ大きいほど良いのか・・・?

西東 たまき

西東 たまき

タンザニア特派員

更新日
2017年4月30日
公開日
2017年4月30日
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(桟橋の先に設けられた宴会場の一例)

関東地方で春らしさが感じ始められる頃、こちらは雨季が本格化してきます。

一雨ごとに気温が下がり、ゴールデンウィークに入った今、朝晩すっかり涼しくなって

一時の蒸し暑さも消え去っていることに気付きました。

ところで、昨夜は我が家付近でパーティがあったようです。

寝ようとして寝室に行ったら、どこからか音楽が聞こえてくるのに気付きました。

夜が深まり、生活音が消えていくとともに音はますます高く冴えていきます。

このようなパーティの音は時々聞こえてきます。

時には「ハッピー・バースデイ」の掛け声とお祝いの歌が混じることもあるので、誰かの

誕生日パーティだということが分かります。

以前、隣家で3歳の息子のバースデイパーティが開かれたことがありました。招待された

数十人の幼児のために低いテーブルと椅子がずらりと並べられたテントが庭に用意され、

その空間すべてがリボンや風船でかわいらしく飾り付けられています。

その保護者たちのためには、大人向けのセッティングをしたテントが別に設けられ、料理

人付きのバーベキューグリルからは次々と焼き立てのBBQ料理が作られていきます。

子供たち向けの余興にピエロ1名も雇われているし、庭の空きスペースにはそびえ立つ"Bouncy

Castle(バウンスハウス)"も設置されて子供たちの人気を集めて賑わっています。こうした

パーティ用アイテムのレンタル業者がいるのです。

(バウンスハウス例)

パーティを盛り上げるには音楽がつきもの。

自宅の庭で開かれたパーティにもかかわらず、大型冷蔵庫大のスピーカーが2台持ち込まれ、

一日中大音量で鳴り響く軽快な音楽で我が家の窓ガラスも一日中ビリビリ響き続けました。

準備は早朝から始まり、招待客が到着し始めるのが昼過ぎ。幸運にも夜8時でお開きになった

のは、このパーティが幼児向けだったからです。

たいていのパーティは、日本で一般に「夕食の時間」とされるころにそろそろと音楽が始まり、

「寝る時間」とされるころから盛り上がりを見せ始めます。ガラスが響くほどの爆音でかかる

音楽は深夜にはますます響き渡り、その爆音は時折混じるMCのスピーチと共に朝6時くらいまで

続くというパターンは珍しくありません。

日本が好景気に沸いていた1980年代、大勢の外国人が日本を訪れ私たちの隣人になりました。

当時、ゴミの出し方や夜中まで騒ぐなどの生活習慣の違いが摩擦を起こして話題になった時期

がありましたね。

「郷に入りては郷に従え」と思えば、どんな爆音だろうが、こちらはひたすら耐えるのみです。

住宅地でさえ夜通しの爆音パーティが珍しくないところを見ると、タンザニア人自身にとって

「楽しい時間は(隣の人との会話も聞こえないほどの)大音量の音楽がつきもの」なようです。

営業がたけなわとなったバーではライブ演奏がまたすごいので、平穏に暮らしたいなら、住居

を決めるときは少なくともバーやイベント会場の類が近隣にないところを選ぶのも大事です。

ビーチもパーティ会場として人気があるので、ビーチの近くに住もうとするときもチェックして

おくと良いでしょう。

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