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気候が良くなり、今ローマでは遺跡をバックにあちらこちらでお花が咲いています。今日はバラの花が見られたポイントを幾つかご紹介します!
↑ 昨日、パラティーノの丘より撮影しました。正面に見える高い建物は、カンピドーリオの丘の上のローマ市庁舎、市庁舎の向こう側がヴェネツィア広場のヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂です。エレベーターで記念堂の屋上の展望テラスに登ることが出来ます。すぐ右手前に見える八角形の建物は、サン・テオドーロ教会(Chiesa di San Teodoro al Palatino)です。サン・テオドーロは、この通りの名前にもなっています。
ローマは比較的海が近いのでカモメがたくさんいます。普通、カモメの肩羽の色は灰色ですが、このカモメはおしゃれなカプチーノ色でした!(イタリアでは茶色っぽいものを"カプチーノ色"と例える時があります)
↑ パラティーノの丘からフォロ・ロマーノを見ています。今の時期は、朝8時30分から開園です。朝一番は人が少ないですが、10時頃にはグループなどの団体客も増えて来ます。この写真はお昼頃に撮影したので、フォロ・ロマーノには人が沢山います。
世界遺産のコロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘の切符の使い方については、先日のローマ人の仮装行列の記事にも記しましたが、2ヶ所共通入場券となっています。フォロ・ロマーノとパラティーノの丘は2つで一つの遺跡と見なされ、どちらか一ヶ所しか見学していなくても、一度出口から出てしまうとこれらの2施設には再度入場出来なくなります。共通券の切符売り場は、それぞれの施設に1~2ヶ所ずつあります。一番混んでいない窓口で切符を購入し、入場入口の列が短そうな場所から観光を始めるのがポイントです。
参考:
2017年4月25日号 【ローマ建国 2770th 記念】古代ローマ人のパレードを見て来ました!こちら
↑ 写真手前に見える緑色の草が生えている細長いスペースは、かまどの女神 ヴェスタ達に関係する建築物(遺跡)で、中央の水盤を取り囲む様にバラが植えられているのが見えます。古代ローマでは、6~10歳の良家の子女の中から6名の巫女(ヴェスタ Vesta)が選ばれ、聖なる火を守り、祭式に携わっていました。彼女達には観劇やショーの観覧の際には良い席が与えられ、市内での馬車の使用が許されるなど、多くの特権が与えられていました。勤続期間は30年ですが、その間に誰かに恋をしたり、不貞がある場合には、クイリナーレの丘のとあるゾーン(現在の経済・財務省がある辺り)に生き埋めの刑になりました。
↑ 小さなティトゥス帝の凱旋門(1世紀)の向こう側にコロッセオが見えます!やはりコロッセオはここから見ても大きいです。古代の七不思議と呼ばれるのが分かる気がします!
↑ のどかな風景です。遺跡の所で昼寝したい位です。
↑ ヴェスタの神殿(Tempio di Vesta)にバラがもたれる様に咲いています。神殿は、64年のローマ大火(ネロ帝時代)で焼失したので、ネロによって再建されたものです。ヴェスタだけが入ることを許された聖なる場所です。
↑ 遺跡をバックにお花が綺麗です。右後ろに見える3本の円柱は、紀元前499年に奉献されたカストルとポルックスの神殿(Tempio di Castore e Polluce)です。ギリシア神話とローマ神話の双子の兄弟、カストルとポルックスの像は、一番最後のカンピドーリオの丘の写真にも出て来ます。
↑ 続いて、パラティーノの丘からチルコ・マッシモを見てみました。先日ご紹介した、ローマ市営バラ園「バラの谷」のバラが咲いているのが見えます!写真中央部のやや左寄りで、斜面にぽつぽつとバラの株が点在している部分です。ここ数日暖かい為、バラ園のバラも蕾が開き始め良く咲いています。右側の手前に赤く見える部分は、野生のポピーです。春のローマ(イタリア)は、空き地などは赤い絨毯になっています。
参考:
2017年4月22日号 今日からローマ市営バラ園「バラの谷」が開園です!(6月18日まで)こちら
↑ こちらはフォロ・ロマーノの所にある6世紀前半のサンティ・コズマ・エ・ダミアーノ教会(Basilica dei Santi Cosma e Damiano)の中庭です。教会のコルティーレ(中庭)やキオストロ(回廊)はお花や噴水で美しく手入れされていることが多いので、教会に立ち寄られた際は見学が可能かどうかお尋ねになると良いと思います。この教会には噴水の水盤に金魚が沢山いました!
↑ 最後は、カンピドーリオの丘のローマ市庁舎に続く階段のバラです。情熱的な真っ赤なバラの鉢が置かれています。この階段はルネサンスの三大巨匠(ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ)の一人、ミケランジェロが携わりました。ミケランジェロが63~77歳頃の作品です。この階段の一番上にいるのが、双子の兄弟カストルとポルックスです。ところでカストルとポルックスだとすぐに分かる方法ですが、頭にピレオと言う、とんがりコーンの様な円錐型の古代の被り物(帽子)をして馬と一緒にいることが特徴です!
そして、左側に見えるのはサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会(Basilica di Santa Maria in Aracoeli)です。手前の細かく長い階段は、1348年にペストの流行を終焉させてくれたマリア様に捧げられました。この教会には、奇跡を起こすローマの幼子様がいることで知られています。日本にもゆかりがあり、仙台藩の武将だった支倉常長と慶長遣欧使節団(日本初の公式使節団の欧州訪問)が、ローマ滞在時には、この教会の修道院に寝泊りしていました。
参考:
2014年2月28日号 願いがあればぜひ!奇跡をおこすローマの幼子様 in サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会。こちら
2015年1月25日 奇跡をおこすローマの幼子様にお手紙を書こう!サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会。こちら
2017年2月28日号 年末年始にローマに展示されたかわいいプレゼピオのまとめ!その2 こちら
今の時期のローマはバラが満開で、花壇や鉢植えのバラの花があちこちで見られ、とても美しいです。
今日も長くなりましたので、次回のブログでは「今の時期ローマに咲いているかわいい野の花」をまとめます!