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春のローマはお花で素敵なことになっています!野の花編

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2017年5月5日
公開日
2017年5月5日
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最近、急に暖かくなり、今ローマではあちらこちらでお花が咲いています。昨日は遺跡などをバックに美しく咲くバラの花をご紹介しましたが、今回は今咲いている野の花についてご紹介します!

2017年5月4日号 春のローマはお花で素敵なことになっています!バラの花編 こちら

↑ 黄色いお花畑が見えます。ローマは建築物が多く建つイメージがありますが、中心部から少し離れると美しい自然が広がります。こちらは先日、南へバスで15分程行った場所で撮影した写真です。周辺では、緑色の草原にヒツジ達がゴロリと寝転んで、のんびりと草を食んでいる光景に出くわしました。とてものどかです!

参考記事:

2017年4月15日号 自然いっぱい!ローマのサンクチュアリ(聖地)、ディヴィーノ・アモーレ。その2 こちら

↑ 道路の中央分離帯などにも、今の時期は野生のポピーやワイルドフラワーが沢山咲いています。車のドライバーは、昼間は気持ちの良い運転が出来そうです。日中の日射しは強く、日焼け止めクリーム等で肌をプロテクトしていないとすぐに焼けます!

↑ 黄色い部分はお花が咲いています。小さな野の花です。

↑ 少しでも空いたスペースがあると、春はポピーかデージー(ヒナギク)に独占されていることが多いローマですが、先日、何となく遠くから赤っぽく見える場所があったので近寄ってみると、草原全体が野生のポピーで埋め尽くされていました。

↑ 感動しました!この日はやや風があり、草原に吹き付けられた春の風が、華奢なポピーと猫じゃらしを一斉に同じ方向に揺らします。まるで赤い波が引いたり来たりしている様でした。

↑ こちらは、アウレリアヌス帝の城壁(271~275年)の城門の一つである、ラティ―ナ門の近くです。野生のキンギョソウが、屋根の上や遺跡に貼り付いて咲いているパターンも多いです。

↑ 後ろに見えるのが、アウレリアヌスの城壁です。ローマ皇帝、アウレリアヌス帝がローマの町を敵から守る為に、町を取り囲む城壁を作りました。城門の一つであるサン・セバスティアーノの門の所にある「城壁博物館」は入場無料です。悪天候でなければ、城壁の中を歩かせてくれる面白い博物館です。

参考記事:

2014年10月9日号 ご利用下さい!8月27日から7ヶ所のミニ博物館の入場が完全無料となりました。こちら

↑ 最後は、カラカラ浴場です。浴場の遺構の間にも、かわいらしい野の花が咲いています。浴場は、216年にカラカラ帝により完成式が行われました。入浴は交替で行われますが、オリンピオドーロ(歴史家 Olimpiodoro)によると、1回に入浴出来たのは1600人程、1日で6000~8000人が利用していたそうです。巨大なお風呂です。

ローマの春。突き抜ける青空、力強い日射し、乾いた空気、遺跡、可憐な野の花のフュージョンは、ローマ独自のものかもしれません!

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