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イタリア全20州の中で最南端にあるシチリア州。水色に透き通る美しい海と真っ青な空をバックに、輝く太陽の恵みをたっぷり受けた花々が咲き誇る大変美しい州です。地中海文明の交差点と呼ばれるシチリア島は、歴史的に様々な民族の支配を受けました。イタリア半島に住む私達から見ても、街並みなどはまるで外国の様に、非常にエキゾチックです!今日はローマでも味わうことが出来るシチリア島のお菓子のお店「チュリ・チュリ Ciuri Ciuri」をお届けします。
↑ お店の名前は「チュリ・チュリ」。ローマに4店舗、ミラノに2店舗あります。オレンジ色のお花が目印になっています。とても小さいお店ですが、ローマでは「モンティ店」「コロッセオ店」「サンテウスタキオ店」「トラステヴェレ店」と、どのお店も中心部の観光スポットに近い戦略的な場所で展開しています。今日行って来たのは「コロッセオ店」です。コロッセオから真っ直ぐ東に延びるラビカーナ通りを歩いて7分程度です。
↑ コロッセオ店はバールにもなっているので、店内にテーブル席が幾つかあり、座って休むことが出来ます。
まず目に飛び込んで来たのは右上の筒状のお菓子、カンノーロ(Cannolo)です。注文すると、目の前で筒形のパスタ生地の中に冷たいリコッタチーズのクリームを詰めてくれます。
↑ シチリア島のお菓子はカラフルなものが多く、お菓子の材料にはピスタチオやアーモンドも良く使用されます。上段の緑色のものは、アーモンドの粉にピスタチオを混ぜて焼いた、薫り高く香ばしいお菓子です。ピスタチオは、イタリアではシチリア島のエトナ山近郊の町ブロンテで栽培されるものが有名で、質の良いものは口に入れると"豆"の味をしっかり感じることが出来ます!
↑ パンなどの塩辛いもののコーナーもあります。これらもシチリア島の食べ物で、一番左に見えるのはライスコロッケです。トマトソース(ミートソース)で煮たお米の中にはモッツアレラチーズ、ひき肉、ナスなどが入っています。バリエーションは様々です。
ローマにも同様のものがありますが、ローマ風ライスコロッケはスプリ(Supplì)と呼ばれています。ライスコロッケは、小腹が空いた時にスナックの代わりに食べたり、夕飯時のアンティパスト(前菜)として登場します。
↑ カンノーロを食べて帰ります!中には冷たいリコッタチーズのクリームが詰められました。暑い夏にぴったりです。左右には、ピスタチオを細かく砕いたものを付けてあります。写真だと分かりにくいですが、大きいです。筆者の手の平位(15センチ位?)の代物です。
↑ シチリア島名産のカッサータ(Cassata)などの冷たいお菓子も少しあります。このお店はコーヒーなどの飲み物も注文できるので、普通のバール感覚で使えるお店です。
またシチリア島と言えば、暑くても絶対に溶けないモディカのチョコレート(写真2枚目の下段真ん中の瓦礫の様に大きなもの)が有名です!この低温で仕上げるチョコレートの製法は古く、島がスペインに統治されていた時代に生まれたものと言われています。砂糖がジャリジャリとした歯触りの摩訶不思議なチョコレートです。チョコレート類は、このコロッセオ店は一つしかありませんが、サンテウスタキオ店には幾つか種類があります。
インフォメーション:
名称 Ciuri Ciuri (チュリ・チュリ)
住所 Via Labicana, 126/128(コロッセオ店)
* ローマ市内の全ての店舗の場所はホームページ こちら の地図のページを参照して下さい。
オープン時間 それぞれ違います。詳細はこちらの営業時間のページを参照して下さい。コロッセオ店は、毎日 8時30分~深夜0時。
ホームページ こちら(イタリア語のみ)