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バルサミコ酢とは?:イタリアのお酢のいろいろ

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2017年10月23日
公開日
2017年10月23日
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「健康に良いと言われるお酢ですが、イタリアにはどんなタイプのお酢がありますか?お土産に持って帰れそうな小瓶でおすすめのものがありましたら教えて下さい。」とのご質問をいただきました。

お酢と聞いてすぐに思い浮かんだものは、イタリア料理で使用頻度の高い「バルサミコ酢」と「ワインビネガー」の二つです。

↑ 暑い夏の昼食です。ルッコラ、パイナップル、干しブドウと松の実のサラダです。ドレッシングの代わりにバルサミコ酢をかけました。日本では沢山の種類の市販のドレッシングがありますが、イタリアでは基本的に食卓の上にオリーブオイル、お酢類(バルサミコ酢、ワインビネガーなど)、塩、胡椒などが置いてあり、各人でお好みでかけて食べます。スローフードの国では作り置きはあまりしません。筆者の周りのイタリア人女性は、マヨネーズも使いたい時にその場で卵から作る人が多いです。

レストランやトラットリアでは、上記のオリーブオイル、お酢類、塩、胡椒の瓶などは調味料セットとしてテーブルの上に既に置かれていることが多いですが、もし見当たらなければお店の人に尋ねれば持って来てくれます。社員食堂にも普通、オリーブオイル、バルサミコ酢、ワインビネガーなどの瓶が20~30本くらい(食堂の大きさによる)まとめて置いてあるコーナーがあり、サラダを頼んだ人は自分でそこへ持って行ってかけるシステムになっています。瓶がまだそこに沢山残っていれば、筆者の経験上、自分達のテーブルに持って行っても怒られませんが、バルサミコ酢はお肉やデザートにかける人も多いので、使用したら元の位置に戻しておくのが良いでしょう。

↑ 普通のスーパーのお酢コーナーです。コーナーの大半を占めるものは、黒い瓶に入ったイタリアのブドウのお酢、バルサミコ酢です。バルサミコ酢には長い歴史があります。このお酢は黒酢の3倍のポリフェノールを含み、高い抗酸化作用がある為、アンチエイジングにも良いとされています。

一番下の段に見えるのは、ワインビネガー(白ワインのビネガー、赤ワインのビネガー)です。

↑ このスーパーでは、小瓶のバルサミコ酢は250ミリリットル入りのものからありました。イタリアでは、バルサミコ酢の他にはリンゴのお酢も使われています。しかしながら、イタリアらしいお土産と言ったら、やはりバルサミコ酢ではないでしょうか。値段はメーカーによりまちまちですが、イタリア産ですので、当然ながら日本で購入する場合に比べたら激安です。このスーパーにあった一番安いメーカーのものでは、500ミリリットルの瓶で150円位でした。バルサミコ酢はブドウから造る甘いお酢なので、酸っぱさが苦手な人にも喜ばれると思います。

↑ 別のお店のバルサミコ酢コーナー(写真上段)です。ブドウが飾られているところです。

バルサミコ酢は疲れが取れますので積極的に使うととても良いです。ただ試してみて気付いたことは、疲労回復効果を狙うには、ある程度の期間、持続して使うことです。薬の様にすぐに効くと言うものではなく、毎日少しずつ摂り入れることによって、いつの間にか疲れない体になっていたと言う感じでした。例えば、筆者の友人は毎朝ビスケットに付けて食べています。ドレッシングにしたり、煮詰めてソースにしたり、色々な形で頻繁に食卓に取り入れると良い様です!

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