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フランスのパリに本部があるユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が、世界遺産リストに登録する地球上の世界遺産の総数は現在のところ1073件となっています!
イタリアは以前より世界遺産の保有数が世界一の国でしたが、この夏のクラクフで行われた委員会の採決により新たに2ヶ所が加わり、世界遺産保有数世界一を更新しました。2017年10月現在で、世界遺産の登録数国別ランキングトップ10は下記の通りとなっています。日本は12位にランクインしました!
1位 イタリア
2位 中国
3位 スペイン
4位 フランス
5位 ドイツ
6位 インド
7位 メキシコ
8位 イギリス
9位 ロシア
10位 アメリカ
イタリアには全部で20州ありますが、世界遺産がない州は北からヴァッレ・ダオスタ州、アブルッツオ州、モリーゼ州、カラブリア州です。
今回新たに加わった2ヶ所の世界遺産です。
1. 16~17世紀のヴェネツィア共和国建造の軍事防御設備
英語:Venetian Works of Defence between 16th and 17th centuries: Stato da Terra – western Stato da Mar
こちらは、イタリア、クロアチア、モンテネグロの三国が共同申請した文化遺産です。これらの防衛施設は、ミラノを州都に持つイタリアのロンバルディア州からアドリア海沿岸へ1000km以上に渡って点在しています。軍事設備は、ヴェネツィア共和国を脅かす可能性のある海上ルートや町の港などを守っていました。この世界遺産について、イタリアでは下記の3ヶ所が登録されました。
1. ベルガモの要塞化都市(ロンバルディア州)
2. ペスキエーラ・デル・ガルダの要塞化都市(ヴェネト州)
3. パルマノーヴァの要塞軍事都市(フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州)
↑ 要塞都市のイメージです。
2. カルパティア山脈と欧州各地のブナ原生林
英語:Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
こちらは自然遺産です。国内10ヶ所に点在する古いブナの原生林が登録されました。
登録された森がある公園の一例:
1. アブルッツォ・ラツィオ・モリーゼ国立公園(アブルッツォ州、ラツィオ州、モリーゼ州)
2. カセンティーノの森国立公園(エミリア=ロマーニャ州)
3. ガルガーノ国立公園(プーリア州)
4. ブラッチャーノ・マルティニャーノ州立公園(ラツィオ州)
イタリアのブナは樹齢600年を超えるものもあるそうです。ブナの原生林の写真を見ていたら、何だか緑の中を散策してみたくなりました。昔、マルケ州(イタリア半島をブーツに例えるとふくらはぎ辺りの州)に住んでいた頃、お昼にパニーノとおやつのクッキーを持って森の中にある鍾乳洞を訪れたことを思い出されます。周囲は美しい自然が楽しめましたが、迷子になったら困る様な恐ろしい場所でもありました。ご興味のある方はこちらです!
フラサッシの鍾乳洞(Frasassi Caves/マルケ州アンコ―ナ県)ホームぺージ
イタリアの国土面積は日本の80%で人口は日本の約半分。自然がとても美しいです。それでは皆さま、素晴らしいご滞在を!