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石山寺と言えば滋賀の中でもメジャーな観光スポットにもなっている有名なお寺。
今回はそんな石山寺に来たら是非味わって欲しいスイーツをご紹介いたします!
その名は「たばしる」。
先日から松尾芭蕉にゆかりの場所を紹介しておりますが石山寺を詠んだ句に、
「石山の石にたばしる霰かな」
と言うものがあります。
「たばしる」とは跳ね返っている様子を表す言葉で、この言葉を名前にした和菓子なんです。
最寄りの駅は京阪石山寺駅。
駅を出ると琵琶湖から続く瀬田川の流れが出迎えます。
瀬田川の流れにそって南下すると石山寺に行きつくのですが、
その少し手前に、老舗の和菓子店といった雰囲気なのに何やらたくさんのロードバイクが止められた不思議なお店が…
「たばしる」にはこちらのお店で出会うことができます。
藤村という名は石山寺に寄宿したことのある詩人「島崎藤村」にちなんでつけられたそうです。
▲店内の様子
お店の女将さんがサイクリストということもあり、バイクスタンドが設置されているなどサイクリストウェルカムなお店。
サイクリングには甘いものがつきものですしね。
店内で様々な種類の甘味を味わうことができます。この日もたくさんのサイクリストの方々が涼まれていました。
私もこの日は娘とサイクリングしながらの訪問。
この時期らしくかき氷などのメニューも豊富にありますが、
ここはやはり「たばしる」と「おうす」(御抹茶)のセット(700円)を。
娘は本蕨餅(700円)をいただきました。
「たばしる」はぱっと見の感じは小さめの大福餅って感じですが、中の餡が普通の大福とは違います!
正確には餡という感じではありません。
最高級の小豆「丹波大納言」という大粒の(小豆なのに!)小豆を蜜漬けし、炊き上げたものをそのままふんわりとしたお餅にクルミと一緒に包んでいます。
小豆の形がそのまま残っており、口の中に大粒がコロッと転がり込んできて食感が非常に面白い。
また甘さが控えめで、最高級小豆本来の甘さや美味しさがストレートに味わえるといった感じ。
大納言小豆の下に隠れたクルミのカリっという食感もサプライズ的な演出になっています。
大福系のお餅は日本全国にいろいろありますが、この食感が楽しめるものはは珍しいのではないでしょうか?
今回はお抹茶と一緒にいただきましたが、上品な甘さのたばしると一緒にいただき贅沢な時間を過ごすことができました。
「たばしる」は店内でいただくことはもちろん、お土産として持ち帰ることもできます。
1個からのばら売り(180円)もありますよ。
他にも「若鮎」といった琵琶湖の鮎をイメージしたお菓子も。
若鮎はカステラ風の生地でお餅を包んだもので、こちらも琵琶湖のお土産にピッタリですね。
滋賀には他にもいろいろなお土産がありますが、石山寺に来たら是非寄ってみてはいかがでしょうか?
この不思議な食感にきっとハマること請け合いです!
またサイクリングやランニングの方には水や氷の補給もされていますので、アスリートにもおすすめのお店です。