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どちらかというと田舎である滋賀にもJR以外の鉄道が走っています。
京都と浜大津をつなぎ、石山寺や坂本に行ける京阪電気鉄道。第3セクターですが貴生川から信楽までの
信楽高原鉄道。
そしてもう一つ滋賀を代表する私鉄と言えば「近江鉄道」です。
近江鉄道は湖東地域(琵琶湖の東側のエリア)を中心に、北は米原、南は水口そして西は近江八幡を結んでいます。
滋賀県はどちらかというと琵琶湖に近いJR沿線に人口が集中しており、近江鉄道の走るエリアはそういった地域から
離れた割と人口の少ない地域を走るいわゆる「ローカル路線」。
しかしなんといっても近江鉄道には日本一の称号が!
以前には日本一運賃の高い鉄道との不名誉な称号もあったようですが、実は明治29年に会社設立した近江鉄道は
当時の社名のまま今日まで存続している日本一古い鉄道なのでそうです!
この近江鉄道、地元では「ガチャコン」という愛称。
どことなく古めかしさのある車両や2両編成というこじんまりとした印象、はたまた田んぼの間を「ガチャコン、ガチャコン」と
走る姿からいつしかそんな風に呼ばれています。
関東圏の方は「あれっ?」と思われるかもしれませんが、この特徴的な黄色の車両、どこかで見たことあるのでは?
そうなんです。実は近江鉄道は西武鉄道グループなので、この黄色い車両は西武鉄道のお下がりだったりするんですね。
西武と言えばグループの創業者の堤康次郎が滋賀県出身。そんな縁もあるのです。
この近江鉄道、なんと自転車をばらさなくてもそのまま乗り込むことができるんです。その名も「サイクルトレイン」!
と言っても特別なことはありません。持ち込み可能な駅が決められていて、
そのエリア内であればどの列車でもいつでも持ち込み可能。しかも持ち込みはタダ!(通常の運賃はもちろん必要ですが)
今回はアニメ「けいおん!」の聖地、豊郷駅から乗ってみました!
豊郷駅は無人駅になります。
路線図と料金。やっぱ料金はちょっぴり高め⁉
ノスタルジックな雰囲気を感じる駅舎内部。のんびりした空気が流れています。
さっそくホームに自転車を持ち込んでみました!
無人駅なので駅員さんとかはいないのですが、ホームに自転車を押して入る時はちょっとドキドキもの。
なんかホームと自転車って絵になりません?
さすがアニメの聖地化している豊郷駅、ホームには萌えキャラがお出迎え。
数人の電車待ちのお客さんがいましたが、僕が自転車を押してホームに立っていても特に気にしていない様子。
すっかり普通の光景なのでしょうね。
電車はワンマン運転の2両編成で、後ろの車両は無人駅ではドアが開きません。なので1両目の後ろのドアから入ります。
バスみたいに整理券を取って乗り込みます。自転車は後方の2両目に乗らないといけません。
電車の中はいたって普通のロングシートの車両です。自転車が倒れないようにしっかりと手で持って支えます。
車内にも数人お客さんがいましたが、やはり特に気にしていない感じです。
ホントにこの光景が定着しているのですね。逆に僕は一人興奮して写真を撮りまくって変な空気を出しまくってましたけど・・・。
車内にはいたるところに滋賀県のゆるキャラ達が・・・。
八日市駅に着きました。この駅は有人駅で改札があります。
整理券持って改札で料金を払って外に出ました。乗降客も多いので他の人にぶつからないように注意して・・・
八日市駅は打って変わって非常に新しい駅。近江鉄道の中でも中核的な駅になるので立派な駅舎です。
少し行くと八日市駅に近江鉄道の車両が3色並んで止まっているのが見えたので思わず写真を撮りました。
JRと違ってどことなくあか抜けなくってかわいい電車たち。やはり近江鉄道のある風景は絵になりますね。
八日市駅から水口方面と近江八幡方面へ路線は分岐していますが、近江八幡方面へ一駅行くと「新八日市駅」が。
なぜか「新」八日市駅なのにクラシック・・・。大正11年築の建物だそうです。
近江鉄道の路線には他にもいろいろ絵になる駅舎や風景がいっぱいです。
「サイクルトレイン」だと自転車ごと乗り込んで、降りた先でサイクリング出来て、疲れたら電車に乗っちゃえます。
サイクリングで滋賀をまわりたいけど体力的にちょっと・・・という方でも気軽にチャレンジできるのではないでしょうか?
近江鉄道沿線は歴史的な史跡や風光明媚な場所がたくさんあるので非常に魅力的な旅ができると思いますよ。