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9月に入り滋賀の田んぼでは稲刈りがもう終盤となっています。
そんな秋の風景を感じようと、自宅から割と近い「棚田」に嫁を誘って見に行きました!
滋賀で棚田と言えば、日本の棚田百選に選ばれている高島市の「畑の棚田」ですが、
今回訪れたのは大津市北部にある仰木地区、ここに珍しい馬蹄型の棚田があるんです。
琵琶湖大橋のある堅田から京都方面へ国道477号(別名:レインボーロード)を進んでいくと
すぐに比叡山や比良山の山並みが美しい、里山の風景になります。
まずはここから左手に広がる伊香立地区に。
集落を抜け、しばらく行くと広大な景色が広がる場所に出ます。
伊香立向在地という地区に広がる田んぼですが、比叡山の麓に広がる緩やかな丘陵地帯となっており、
びわ湖スカイパークパラグライダースクールのパラグライダーの飛行場所にもなっています。
丘陵地の奥まで行って景色をみると、なだらかに広がる田んぼの先に比良の山並みが雄大な裾野を広げており開放感が素晴らしい!
ちょうどパラグライダーで空の散歩中のところを撮りましたが(わかるかな?)、めっちゃ気持ちよさそうです。
角度を変えてみれば、遠くには琵琶湖の湖面も望めます。
山と田と湖、大自然に包まれる風景・・・・。しばらく眺めたくなりますね。
さて、伊香立からさらに進むと仰木地区に入ります。里山の間の道が適度なアップダウンを加えながら進むのですが、
自転車でこの道を走るとホント気持ちいいんです!
で、いよいよ仰木の棚田にたどり着きました。
ちょうど上の写真の車が止まっているところから脇道を登っていくと・・・
ありました!
これが仰木の馬蹄形の棚田です。
ちょうど稲刈りの途中なのか、馬蹄形の周りの細い田んぼだけ稲刈りが済んでいました。
まわりにも変わった形の棚田がありますね。
馬蹄形棚田の脇にある一本桜。これが花咲く季節にも来てみたいものです・・・。
ここからも田んぼの向こうに琵琶湖が見えます。
これらの棚田は比叡山の山系から流れる天神川に流域に作らており、川は琵琶湖へ注いでいます。
山と川と湖・・・これらが一体となった風景なのですね。どれ一つ欠けても成り立たないものです。
ちなみに伊香立や仰木の里山に遥か昔から人が住み着いており、京の貴族や比叡山の荘園(領地)として稲作が行われてきた場所。
1200年以上の歴史を持ち、付近には源融公(光源氏のモデル)ゆかりの神社なども・・・
伊香立小学校近くにある資料館。
こちらでは里山の暮らしを紹介する様々な資料が展示されていますよ。
そんなに山奥まで行かなくても、ここに来れば「里山、比良の雄大な山並み、琵琶湖」の3点セットのとってもお得な秋の風景に出会えます。
是非近江の里山に来て、悠久の歴史と秋の空気を肌で感じてみてはいかがですか?