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11月1日の諸聖人の祝日(死者の日)に、ペルージャへ"死者の市"を見に行って来ました。前回の記事(こちら)では、ペルージャの鉄道駅前からミニメトロに乗って、"死者の市"のメイン会場(Pian di Massiano)に到着し、様々な屋台の間を歩き回るところまでお届けしました。
今日は青空市場のメイン会場の様子の続きと、町の中心部(旧市街)でも展開されていた小さな市についてもお送りします!
↑ 前回の記事でもお話しましたが、イタリア中部で最大規模を誇るこの青空市場は、歴史的には1260年に起源を持ち、屋台の数は今日では500にも上ります。とても楽しい市です。この死者の市のメイン会場は、ペルージャの街の中心部からほんの少し離れたレナート・クーリ・スタジアムなどがある場所の広場ですが、駅前広場や町の中心部の旧市街の目抜き通りでも展開されています。
写真ですが、メイン会場には特設の遊園地も出来ていました。ポリポ(Polipo)とは、イタリア語でタコ、タコ様の乗り物です。
↑ 遊園地には、小さな乗り物が3~4個ある程度かと想像していましたが、ジェットコースターなどもある本格的なものでした。丁度今はお昼ご飯の時間な為、パニーノの屋台には沢山の人がいました。この日は良く晴れた暖かな日で、多くの親子連れが遊びに来ていました。
↑ イタリアの縁日の屋台の様子です。遊ぶものとしては、射的やルーレット、くじ、白鳥すくい(本物の鳥は使いません)などがあります。
↑ 小さな子供達は、これらの芋虫や象の乗り物に目を輝かしていました。微笑ましかったです。
↑ こちらは一見普通のアトラクションですが、実は真っ黒のカバーが装着され、外が見えない様に視界が遮られたまま回転させられるという不気味な乗り物でした。最後の方になるとカバーが頭上に自然に上がります。
遊園地の中を一通り歩き回った後、またミニメトロを使い、今度は反対側の終点のピンチェット駅(Pincetto)まで行きます。降りるとそこはペルージャの街の中心部、旧市街です。
↑ 11月4日広場から見た、ペルージャのメインストリート、ヴァンヌッチ通りです。チョコレートの町ペルージャですが、広場に面してチョコレート専門店でもあるカフェが一店あり、このお店でコーヒーをテイクアウトして、広場に建つサン・ロレンツォ聖堂の階段に座って街の様子を眺めています。こちらの「トゥラン・カフェ」にはチョコレート系の飲み物が各種あります。
右側手前に見えるのは700年以上も水を供給し続ける中世の噴水、その奥がプリオーリ宮です。ヴァンヌッチ通りに沢山の屋台が連なっているのが見えます。死者の市はこちらでも展開されています。
↑ 目抜き通り、ヴァンヌッチ通りの一本東側の通りです。通りに面して、ペルージャ中央郵便局があります。こちらにも様々なお店が出ています。一番手前の屋台では、おいしそうなドライフルーツが売られていました。
↑ こちらはまた別のお店で、ハーブティーやスパイス類が販売されています。良い香りがします。
↑ かわいらしい植物のお店です。この死者の市には様々なタイプのお店が出展されていて、一日見ていても飽きることがありません!
↑ 近隣のアッシジの町から来たラベンダー屋さんです。ハーブ類が多くありました。
ペルージャの"死者の市"は、鉄道を使ってペルージャまで行くことが出来れば、会場へは駅前からミニメトロが結んでいますので、どなたでも簡単に訪れることが可能です。イタリア中部最大規模の青空市場"死者の市"。毎年必ず11月1日に行われますので、この期間にイタリアを訪れる方は、イタリアの緑の心臓(ハート)と呼ばれる美しい丘陵地帯の町ペルージャのイベントに是非足を運んでみて下さい。名前は怖ろしいですが、楽しい市です!