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ローマ近郊には火山の噴火によって出来た湖が多数あります。ローマを県庁所在地とするローマ県には5つの湖がありますが、その全てが火山湖となっています!こちらの5つです。
1.アルバーノ湖(Lago Albano)
2.ネミ湖(Lago di Nemi) * ネッシーがいます!
3.ブラッチャーノ湖(Lago di Bracciano)
4.マルティニャーノ湖(Lago di Martignano)
5.ジュリアネッロ湖(Lago di Giulianello)
1番と2番の湖は、ローマの南東に広がる丘陵地帯のカステッリ・ロマーニ(コッリ・アルバーニ)にあります。アルバーノ湖は最も深いところで170メートルあり、火山湖としてはイタリアで最も深い湖です。このアルバーノ湖近くのカステル・ガンドルフォという町はローマ法王の避暑地として知られています。
一方、3~5番はローマの北にある湖です。これらの湖は、ローマから簡単にアクセスが可能で、年間を通じて自然が美しい場所です。
筆者は、10月はバチカン市国の中のバチカン図書館で仕事が入っていましたが、仕事の帰りにブラッチャーノ湖(3番)に住む知り合い宅に皆で夕食に誘っていただいた際に、湖でそれは素晴らしい夕焼けを見ることが出来ました。
↑ ローマのバチカン市国近くにあるヴァッレ・アウレリア駅(Valle Aurelia)から列車で丁度30分、アングイラーラ駅(Anguillara)に着きました。切符は片道2.1ユーロです。(2017年10月30日現在の情報)
駅から車でブラッチャーノ湖の畔のアングイラーラ・サバツィア(Anguillara Sabazia)という町へ行きます。車を駐車すると、もう民家の間から夕暮れ時の湖の素晴らしい景色が見えました。
↑ 町の小さな市役所のある辺りから湖を見ています。空も湖面も、ピンク色、ベージュ色、オレンジ色、紫色が混じった非常に繊細で優しく、柔らかな色で包まれています。この写真は18時15分頃に撮影しました。
↑ 夕焼けの色は刻一刻と変化して行きます。かわいい噴水がありました。
↑ 町の名前はアングイラーラ・サバツィア(Anguillara Sabazia)と言います。イタリア語でアングイッラ(Anguilla)はウナギのことで、歴史的にはウナギと直接関係はありませんが、町のシンボル、ウナギのお口から出る噴水になっていました。
↑ 今度はピンク色になって来ました。湖は完全にピンク色に見えます。アイスクリームのコーンをひっくり返した形のブラッチャーノ湖の湖の周囲は31㎞あります。ローマ県で最も大きい面積を持つ湖で(州レベルではボルセーナ湖に続き2位)、この湖からアローネ川が流れ出ています。今年の夏は雨が降らず水不足に陥りましたので、ブラッチャーノ湖の水位はいつもより低く見えます。
↑ 自然は、次は紫色のスペクタクルを見せてくれました。日が完全に落ちて、湖岸の道路ではライトアップが始まります。
↑ 少しだけ、夕食の前菜の模様をお届けします。手前はイタリア南部で作られた干し赤ピーマンです。カリカリとして、ビールやワインのお摘みにもとても良いです。そして、イタリアには非常に多くの種類のチーズがありますが、前菜ではフレッシュチーズのブッラータや、クリームチーズのストラッキーノがとてもおいしかったです。チーズはスライスして軽く焼いたパンなどに塗っていただきます。カナッペのイメージです。(写真の白いものがチーズ)
↑ こちらも前菜の中の一品です。きのこにミニトマト、パルミジャーノチーズ、イタリアンパセリをのせてオーブンで焼けば最高のご馳走になります。赤、白、緑とイタリアの国旗の色(トリコローレ)になっています。
晴れた日のイタリアの空の色は"真っ青"と言うにふさわしいスカイブルーで、夕方は夕方で素晴らしい夕焼けを見せてくれます。皆さま、いつか美しい空を見に来て下さい!