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先月、ローマ中心部のトリトーネ通りに、11年かけて建設が進められていたデパートの様なやや高級なお店「リナシェンテ(Rinascente)」がオープンしたニュースをお届けしました。
2017年10月15日号:
トレヴィの泉近くにデパート「リナシェンテ」が11年の歳月をかけオープン! こちら
前述の記事の最後で、開店してから少し経ち、店内の人ごみが少なくなって来たら内部の様子などをお届けする旨、皆さまとお約束をしていました。オープンしてから今までずっと、昼も夜も店内は人がいっぱいでしたが、最近やっと落ち着いてきたので、昨晩こっそりと見に行って来ました。本日は内部の様子などをお送りします!
↑ デパート「リナシェンテ」は、中心部でも主要な通りのトリトーネ通りにあります。例えば、リナシェンテの前のトリトーネ通りを横断して徒歩5分のところには有名なトレヴィの泉があります。ローマのE.U.R.(エウルと発音)地区にある四角いコロッセオをイメージして造られた店内は、噂通りの豪華さ溢れるお店となっていました!お店は地下1階から8階まであります。
2014年11月12日号:
丸いコロッセオと四角いコロッセオを比較してみよう!シュール過ぎる四角いコロッセオ。こちら
↑ 床面にはプラダ(Prada)と書いてあるのが見えます。プラダはイタリアのミラノ生まれの高級ファッションブランドです。このリナシェンテ・トリトーネ店には、約800のブランドの衣料品などが販売されています。四角いコロッセオ風になっている為、吹き抜け部分に来ると何階のどこに何のお店が入っているか見えますので、買い物をするのにとても分かりやすいお店だと思いました。全体的には衣料品が多い様でしたが、インテリア家具、ジュエリー、香水のお店、カフェなどもありました。
↑ エスカレーターのすぐ横から撮影しました。ガラスの板で柵は出来ていますが、下を見ると怖い高さです!
↑ 今度は地下1階に来てみました。地下1階にローマ水道の一つ、「アクア・ヴェルジネ(Acqua Vergine)」の遺構があり、見学することが出来ます。こちらはその看板です。看板の後ろ側にも写っていますが、この階はインテリア雑貨やお香の様なものが売っていました。
↑ 遺跡はもっと小さな面積かと思いましたが、ごっそり残っていたのでびっくりしました。写真の奥に見える左から右に続く壁の部分がそうです。前回の記事でもご説明しましたが、このローマ水道は、元は紀元前19年にローマ帝国初代皇帝アウグストゥス帝が、カンプス・マルティウス(ラテン語で"軍神マルスの野"の意味。古代ローマにあった地域。現在のパンテオン辺り)などに水を引く為に、婿養子のアグリッパに命じて造らせたものです。(ヴィルゴ水道)
↑ 映写機で水道橋の表面に、「これは古代の姿」「これは中世」などと、当時の水道橋の形が投影されて行きます。
↑ 写真の右側に見えますが、遺跡の前には飲み物をいただけるカフェもありました。デパートの中にまで、どこにでも古代遺跡が残っているところは、大変ローマらしいです。ローマ中心部の多くの観光スポットがあるゾーンにある「リナシェンテ」のトリトーネ店は、どなた様にも利用しやすいと思いますので是非どうぞ!
インフォメーション:
名称 Rinascente(リナシェンテ)
住所 Via del Tritone, 61
* 地下鉄A線バルベリーニ駅から徒歩5分。トレヴィの泉から徒歩5分。スペイン階段から徒歩10分。お店の目の前にもバス停あり。
オープン時間 日~土曜日 9時30分~23時。
ホームページ こちら(英語)