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本日はローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港についてまとめた記事をお届けします!
日本からイタリアのローマへ入られる場合、殆どの方はローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港という空港に到着されると思います。この国際空港は、ローマ県に約120ある地方自治体の内の一つの"フィウミチーノ市"というところにあることから、フィウミチーノ空港とも呼ばれています。イタリアのルネサンス時代を代表する偉人の一人、レオナルド・ダ・ヴィンチの名を冠した国際空港は、ローマの南西約30キロメートルのところに位置しています。
空港内の施設と過ごし方(2017年12月10日現在の情報)
出発ターミナル
出発ターミナルは、ターミナル1(T1)、ターミナル2(T2)、ターミナル3(T3)の3つのターミナルがあります。ターミナル5(T5)は、現在メンテナンス中の為使用されていません。
到着ターミナル
到着ターミナルには、ターミナル1(T1)とターミナル3(T3)が使用されています。
出発、到着ターミナルの施設マップは、こちらのリンクからPDFで入手することが出来ます。ページの中程から下に"AREE DI IMBARCO"と書いてあるものは、飛行機に乗る直前の搭乗口付近の見取り図です。(イタリア語)
↑ フィウミチーノ空港は、イタリアで一番大きな空港です。この写真は、ローマ中央駅・テルミニ駅からレオナルド・エクスプレスというノン・ストップの直通列車で到着した時のものです。鉄道駅から空港の入口まで少し歩いて来ました。これから各出発ターミナルへ向かいます。前述の通り、出発ターミナルは全部で3つ(T1、T2、T3)あります。分かりやすい表示が出ています。
* 本日のブログの空港の写真は、2017年11月末に撮影したものです。
↑ 空港施設内にはあちらこちらに、今から数時間先までの出発・到着便がどのターミナルに到着するのかが表示されている掲示板があります。これから出発する人も、ローマに到着するご友人を迎えに行かれる方も、まずはモニターでターミナル番号をチェックしてから向かいましょう。このモニターは数十秒おきに表示言語が変わります。今見えているのはイタリア語表記のものです。(イタリア語でPartenzeは出発、Arriviは到着)
↑ こちらは出発ターミナル1(T1)です。インフォメーションコーナーにいるスタッフはとても親切なので、沢山質問してみましょう!
↑ 空港では、搭乗前にショッピングやお食事が出来るお店が幾つかありますが、全体的に見ると、パスポートコントロール(出国審査)を通過してからの方がお店の数が圧倒的に多いです。出発を見送りに来たご友人ともしお茶をするのなら、カフェの数が最も多いのはターミナル1(T1)です。
(各ターミナルの"ショッピング"と"Eat&Drink"のマップ こちら)
↑ こちらは出発ターミナル2(T2)です。大きく見えますが、このターミナルには何とカフェが4軒しかありません。パスポートコントロール前の、搭乗券がなくても誰でも入れる部分です。こちらのターミナルは訪れるお客さんが少なく、カフェも空いていて、逆に落ち着けそうではあります。
↑ 出発ターミナル3(T3)です。ご利用になるターミナルは、航空会社により異なります。フィウミチーノ空港では、時々ターミナルの利用航空会社の見直しがされることがあります。巷のネット上のインフォメーションは古いことも多々ありますので、情報を鵜呑みにせず、空港に到着されてからご自身でモニターでご利用になるターミナル番号をご確認下さい。各ターミナルは繋がっており、徒歩で簡単に移動出来ますので、もし間違ったターミナルに行ってしまってもご心配はいりません。
↑ 只今筆者は、出発ターミナル3(T3)にてパスポートコントロールを終えて、搭乗する飛行機が駐機しているゲートへ向かっている途中です。免税店ではショッピングが楽しめます!
空港からローマ市内への交通情報
空港からは、必ず下記のどれかの方法でローマ市内へ入ることになります。
1. 空港駅からレオナルド・エクスプレスという空港⇔テルミニ駅間のノン・ストップの直通列車を利用する。30分に一本あり、料金は一人14ユーロ。所要時間は30分。(2017年12月10日の情報)
↑ こちらは先週、上記のレオナルド・エクスプレスを利用した時のものです。テルミニ駅から乗車して、終点の空港駅に着いたばかりです!
↑ レオナルド・エクスプレスの車内の様子です。荷物を置くラックもあります。
2. 空港駅から普通列車(FL1)を利用する。各駅に止まるので、例えば、ローマ・トゥスコラーナ駅へ(から)だと所要時間は40分程かかるが、8ユーロで行ける。(2017年12月10日の情報)しかし、この列車はテルミニ駅には止まらない。ローマの中心部で停車する駅は、トラステヴェレ駅、オスティエンセ駅、トゥスコラーナ駅、ティブルティーナ駅など。難点は、乗り降りする駅が地元の普通の鉄道駅なので、ホームに到着してからスーツケースを引きずっての移動が結構大変。
↑ こちらも先日、上記の列車をトゥスコラーナ駅から利用した時のもの。空港に日本から到着する友人を迎えに行く為で、重い手荷物がなかったので特に問題はなかった。
3. テルミニ駅行きのシャトルバスを利用する。所要時間は40分~1時間位だが、逆のテルミニ駅から空港行きの場合、渋滞にはまると危険この上ないので、通常、良識あるローマのホテルのレセプションではシャトルバスを利用するお客さんには2時間位前のバスに乗るようにアドバイスをしている。
多くの運行会社があり、テルミニ駅⇔空港間を片道5ユーロ程度で運行しているところもある。筆者も利用したことがあるが、スタッフのバスのトランクへの荷物の入れ方・並べ方が雑で、走行中にトランク内でスーツケースが大きく移動して傷が付いてしまったことがある。大型バスでの移動は所要時間が読めないことからも、6つの中で最もおすすめしない方法。
4. タクシーを利用する。悪名高いローマのスリとタクシーには一抹の不安を覚えるが、2006年よりボッタクリ等の被害の防止の為、定額料金制になっている。フィウミチーノ空港のタクシー料金に関するページはこちら
タクシーについての詳細は過去記事(関連順):
2014年10月9日号 ローマのフィウミチーノ空港-市内間のタクシー料金表のまとめ こちら
2016年9月30日号 ローマ中央駅テルミニ駅 五百人広場のタクシー乗り場の様子!こちら
2014年9月3日号 ローマのタクシー乗り場マップ!(改訂:2017年11月19日)こちら
↑ フィウミチーノ空港の日本などからの便が到着するターミナル3(T3)前のタクシー乗り場。手前から3本目の柱に見えるオレンジ色のTAXIという看板が乗り場の目印。タクシー乗り場へ向かうたった100メートルの間に様々な男性がひっきりなしに声を掛けて来るが、絶対に彼らの車に乗らないこと。タクシー乗り場まで行けば空港のスタッフもいるので、そこできちんと列に並んでタクシーを待とう。怪しいと思った私達の勘は多くの場合、当たっています。
↑ ターミナル3(T3)のタクシー乗り場を外から見た写真です。丁度、写真の中央辺りから右側へかけて同じ様な白い車が並んでいます。これがタクシー乗り場です。
↑ 今度は、タクシー乗り場からタクシーに乗って家に帰ってみました!!
蛍光の黄色のベストを着たお兄さん達が、タクシー乗り場で働いているスタッフで、イタリア語が話せない方のサポート(運転手にイタリア語で行き先を伝える)や、乗車希望人数によって車種をバシバシと振り分けてくれます。
5. 車を持っている人に空港まで迎えに来てもらう。知っている人ならば、これが一番安全な方法。
【おまけ】
6. フィウミチーノ空港と各地をダイレクトに結ぶ高速鉄道(フレッチャ・アルジェント)を利用する。これは空港からローマ市内に入る為の情報ではありませんが、2014年12月からフィウミチーノ空港とイタリア各地をダイレクトに結ぶ直通列車が出来ました。
↑ フレッチャ・アルジェント(Frecciaargento)とは銀の矢の意味。尖がった顔で早く走ります。この空港線の登場により、テルミニ駅を通らずに、空港から直接、フィレンツェ、ヴェネツィア、ボローニャ、パドヴァへ向かうことが出来るようになりました。
トレニタリアの時刻表はこちらのページです。(イタリア語)
所要時間の目安:
フィレンツェ(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)から 2時間14分
ボローニャ(ボローニャ中央駅)から 2時間59分
パドヴァから 3時間59分
ヴェネツィア(メストレ)から 4時間15分
長くなりましたが、以上となります。
最近、フィウミチーノ空港は、ヨーロッパ国際空港評議会(Airport Council International Europe)より、ヨーロッパで最もサービスのクオリティーの高いハブ空港との評価を受けました。5点満点中4.18点を獲得したこのローマの空港は、今日ヨーロッパで愛されている国際空港の一つです。それでは、皆さまもどうぞ安全で楽しい旅を!