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チーズの王様、パルミジャーノ・レッジャーノの食べ方

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2018年2月11日
公開日
2018年2月11日
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イタリアのお土産にも喜ばれるチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノ。左の名前をじっくり見ていただくと、何となく想像が出来ますが、北イタリアの"パルマ"や"レッジョ・エミリア"、"モデナ"などの都市がある、エミリア・ロマーニャ地方生まれのチーズです。

このチーズが作られ始めたのは中世の12世紀頃と言われ、独自の旨味がある料理にも万能選手のチーズは、イタリアチーズ界の王様として知られています。今日はそんな王様についてご紹介します!

*チーズの解説をメインとするブログではありませんので、歴史と製造方法はこちらでは掘り下げませんが、王様はとても面白いお方ですので、ご興味のある方は調べてみて下さい!

↑ イタリアには多くの種類のチーズがありますが、どんなお店でも必ずパルミジャーノ・レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)は置いてあります。このチーズは水分の少ないハードチーズに分類されます。こちらはローマのお総菜屋さんです。手前側の一番上のお皿にのっているものが全部パルミジャーノ・レッジャーノです。

↑ パルミジャーノ・レッジャーノがありました!ローマの下町の日常の雰囲気がたっぷりと味わえるカンポ・デ・フィオーリ広場(Piazza Campo de' Fiori)の朝市です。

昨年、知り合いがイタリア旅行をした際に、こちらのお店のパルミジャーノ・レッジャーノをとても気に入り、朝でローマ観光の始まりであったにもかかわらず、お土産に10個購入しました。筆者の前を歩く度に、背中の小さな布製のリュックサックの上部からチーズの端っこ部分が顔を覗かせ、あっ、お兄さんはチーズの巡回販売をしている方でしょうか?と言いたかったのも山々ですが、大満足で日本へ帰国しました!

↑ こちらでは沢山購入した為、お店の人のサービスで、チーズに付けて食べるバルサミコ酢とペペロンチーノ(唐辛子)のジャムの瓶をいただきました。

↑ 日本の実家で撮影したものです。こちらは、イタリアから買って来たパルミジャーノ・レッジャーノ(24ヶ月熟成)です。クリスマスの時期だった為、パッケージはクリスマスツリーのデザインとなっています。

さてチーズのいただき方ですが、色々な食べ方があり、人それぞれで特別ルールはないのですが、イタリアで周りの人達が食べている方法には下記の様なものがあります。他にも思い出したらまたリストに付け足しておきます。

-適当な大きさに切ってそのまま食べる ←これがパルミジャーノ・レッジャーノの香りと、深い旨味成分を味わえる最もおいしい食べ方だと思います!

-上記のものに、蜂蜜、バルサミコ酢、ジャムを添えて食べる

-粉にして、フライの際の衣に混ぜる

-おろしたものを、パスタやスープ、リゾットなどにかける

-薄く削ってスライス状にしたものをリゾットやカルパッチョなどのお刺身にのせる

-塊をざっくりかち割って、ワインのお供に

-小さく砕くか粉にして、料理の隠し味に使用

-クラッカーの上に小さく切ったチーズをのせてトースターなどで焼く

↑ こちらが、上記のリストの一番最後にある食べ方です。クラッカーの上で溶けたチーズはカリカリとクリスピーで、お酒の肴にも良く合います。

↑ ローマのレストランです。パルミジャーノ・レッジャーノではありませんが、注文したチーズの脇には蜂蜜が添えられています。実は"チーズの盛り合わせ"という品で、沢山の種類のチーズがのっていたのですが、どなたかが全部食べてしまった様です・・・。3つだけ並べてみました。

そして、パルミジャーノ・レッジャーノの保存方法ですが、開封したものは普通に冷蔵庫に入れて保存します。イタリアでは、出来立てのパスタやリゾットにいつでもかけられるように、粉にしておろしたものを冷凍庫に入れて常備している主婦も見掛けますが、塊のものの冷凍庫での保存はいけません。

筆者も日本に帰る時は、必ず幾つかパルミジャーノ・レッジャーノを購入して行きます。真空パックされているので、賞味期限も数か月と長いです。今回の日本への帰国の際に買って行ったものは、どれも賞味期限が7~8か月先までありました。日本では、熟成期間の長いものは非常に高価ですので、これらが特にお土産としての狙い目チーズです。良いイタリア旅行になりますように!

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