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守山鮒ずしの会
滋賀のソウルフード・・・と言えば、「鮒ずし」‼
ご存知かと思いますが、琵琶湖で獲れるニゴロブナという鮒を塩漬けした後、ご飯を詰めて漬け込み乳酸発酵させるナレズシという発酵食品の一種です。
全国区的に割と知られた存在ではあるのですが、どちらかというとそれはネガティブなイメージではないでしょうか。
そのイメージの元になっているのが鮒ずしの強烈な匂い・・・。どうしてもその匂いがキツいので、ソウルフードと言いつつも滋賀の人でも食べたことが無い人は多いくらいなのです。
しかし、滋賀のドッシリ系旨口の地酒に合わせるとこんなに合う肴は他にはありません!
また最近ではチーズやワインと合わせたり、サンドイッチにするなど、その食べ方も工夫され徐々に身近に。
先日なんか大手メーカーのポテトチップスにも「鮒ずし味」が地域限定で登場しました。
そんな鮒ずしを地域振興のブランドにしていこうという取り組みが守山市で発足しました。
それが「守山鮒ずしの会」。
市のまちづくり施策の一環として、市や漁業組合の方々が一体になって守山の鮒ずしをブランドとして盛り上げていこうと言う趣旨で立ち上がったのです。
どういうわけかFunazushi-maru、この重要な第1回目の会合へお誘いいただくことに・・・
自腹では滅多に買えないにも関わらず、鮒ずし好き好きオーラをそこら中にまき散らしているとこんなにいいことがあるものです。
ディープな試食会に潜入
会場はJR守山駅から徒歩1分のところにある「RiseVille都賀山(ライズヴィルつがやま)」
第1回目ということで、まずは様々な生産者の鮒ずしの違いやお米や魚の違いなどのバリエーションを知るために、試食会という形式で開催されました。
会場に入ると早くも室内には鮒ずしの酸い―香りが充満しています・・・。
それもそのはず、
これでもかと並べられた鮒ずしの皿!
ちなみに鮒ずしはかなりの高級食品であるため、琵琶湖産の鮒で作られたものは安くても〇千円から。高いものでは数万円するものもあるくらい。
ここに並んだものはいずれも生産者の方の自慢の一品だらけなので、金額を考えると頭がクラクラしてくるぐらい。
こんな光景は今まで見たことありません・・・。
鮒ずしと言えばお酒。ということで、
滋賀の地酒や、
ワインの試飲も行われました。なんという至福の時間・・・
さて、では試食会で提供された様々な鮒ずしを紹介。
6名の守山を代表する生産者の方がそれぞれ自慢の鮒ずしを持ち寄っていただいています。
この中から自分の好みで評価してくのですが、酸味が強い弱い、塩気の強い弱い、卵の部分の味や身の部分の味と、それぞれ全部バランスが違うのが面白い。
コシヒカリやみずかがみと言ったお米の品種による違いなんかも作り分けされており、その微妙な味の違いによっても参加者の好みが分かれていました。
通常卵をもったメスの鮒ずしが値段が高いのですが、卵の無いオスの方が地元の方は好きだったりします。
また鮒以外にも、鯉やニゴイ、ワタカといった魚で作られたナレズシも・・・
大事な評価なので忘れないようにお皿に番号を書き込んで、それぞれを一口ずつ取っていきます。で試食。
気になった鮒ずしはもう1回もらいに行きます。
アンケート用紙に評価を書き込むときには鮒ずしでお腹一杯に・・・こんな経験、おそらく滋賀県人でもなかなかできないのでは。
試食の仕上げに緑茶に鮒ずしを入れて飲んでみます。鮒ずしの旨みと塩分がお茶に溶け出し、お腹にやさしいスープの出来上がり!
実際、鮒ずしのお茶漬けはホントに絶品ですよ。
鮒ずしに目も鼻も胃袋も埋め尽くされ至福の時間・・・となりました!
今回いろんな鮒ずしを試食することができましたが、このバリエーションの違いは鮒ずしの可能性を十分感じられるもの。
きっとこの中にあなた好みの鮒ずしもあるかもしれません。食わず嫌いにならずに是非皆さんも「守山の鮒ずし」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
あなたの食の世界が大きく広がると思いますよ。