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一昨日、フィレンツェに行って来ました。町は綺麗で美しく、人々も親切でとても素敵な街です。単に役所に用事があっただけなのですぐに帰って来ましたが、ローマ-フィレンツェ間は高速鉄道で1時間と少しで行けるのも大きな魅力の一つです。そこで今日はフィレンツェの写真も何枚かお入れしておきます!
早速ですが、本題に入ります。ここ最近、観光シーズンでイタリアを訪れる人が増えて来たせいか、ローマで日本人観光客さんがバスやトラムの中で困っているシーンに何度か出くわしました。ローマの公共交通機関(地下鉄、バス、トラム)の乗車には切符と言うものが必要ですが、乗車する時に、地下鉄なら改札の機械へ入れ、バスとトラムなら乗車してから車内の前方と後方に付いている刻印機へ各人で切符を入れて乗車日・時刻を刻印しなければなりません。
参考記事:
2014年4月7日号 ローマのバスの乗り方。テルミニ駅五百人広場のバスターミナル編 こちら
2014年12月28日号 おすすめのローマのバス・地下鉄路線図。(観光から中・長期滞在者までカバー)こちら
↑ 花の都フィレンツェ。ドゥーモの大きなクーポラが顔を覗かせています!市役所は9時からなので、まだ朝も暗いうちにローマを出発しました。この時間帯の列車は、都市から都市へと観光に移動するツアー客の乗車がとても多いです。
↑ 刻印出来た例
見方 ⇒ 左の切符は2017年11月28日の11時53分乗車。有効期限は13時33分まで。右側は皆さんが読んでみて下さい。私は何時に乗車し、何時まで切符は有効でしょうか?クイズの答えはブログ下部に!
ローマでは、ATAC(アタック Agenzia per i Trasporti Autoferrotranviario del Comune di Roma )と言う公共交通会社が市バス、トラムなどを管理しています。1回券の切符(BITと呼ばれる)はこちらの上の写真のもので、1枚1.5ユーロで100分間有効です。この時間内ならバス、トラム、地下鉄、鉄道が乗り放題です。但し、地下鉄と鉄道は1回のみです。改札を出なければ乗換えは何度でも可能です。
この切符を改札や刻印機に各人で入れるのですが、ローマの場合、壊れていることが良くがあります。バスの中には基本的には前と後の2ヶ所に刻印機が設置されてある筈ですが、酷い時には両方とも大破しています。その場合、どうしたら良いのでしょうか?もし検札係の人がバス停から乗って来たら、持っている切符に刻印をしていないと無賃乗車と見なされ、54.90ユーロの罰金を科せられることになります。
ただしこれは捕まった日から5日以内に払う金額で、6日目以降に払うと104.90ユーロとなります。罰則についてはラツィオ州の法令(ex art. 10 della Legge Regionale 52/82 e ss.mm.)によって定められていますが、本日のブログは刻印機が壊れている場合の対処法ですので、全てのケースにおける制裁規定の解説は割愛致します!
↑ フィレンツェの街角。一緒に角のバールで朝ごはんをとりましょう!ご注文はカプチーノとクロワッサンで良いですか?
↑ 刻印機が壊れていて刻印出来なかった例
時々ありますが、ある日はバスの刻印機が2つとも壊れていました。その場合、乗車したら、左の切符の様に、自分で乗車日と乗車時刻をペンで記入します。もし運転手さんの手が空いているようでしたら、頼むと書いてくれます。
右の切符はまた別の日にバスに乗った時に、刻印機に通したものの、インクが薄くて良く見えないという悪い例です。ですので、ボールペンは念の為、ローマではいつも携帯しておいた方が良いです。たまに乗客同士でペンの貸し借りをして、ペンが人々の間を渡って行くのを見ることがあります。
↑ アルノ川に架かる世界でも最も有名な橋の一つ、ヴェッキオ橋の上からです。楽しそうに写真を撮る日本人の女の子達がいました。
↑ 改札が壊れていて刻印出来なかった例
こちらは、先日地下鉄A線サン・ジョヴァンニ駅の改札が壊れていた例です。普通に改札機に通すと、写真の「刻印出来た例」の様な切符が機械から戻って来ますが、この日は改札が何個か壊れていました。すると壊れていない一ヶ所に人が集中して並びます。筆者は大変急いでいた為、待っていられず、改札脇にある駅員室のおじさんを呼んで、スタンプと手書きで時刻を書いてもらいました。
まとめますと、バスやトラムの中の刻印機が壊れていて、どうしよう!とパニックになってしまっている旅行者さんも多く見ますが、慌てずに、自分のペンで乗車日、乗車時刻を記入すれば大丈夫です!
解答:
刻印出来た例
見方 ⇒ 右の切符は2017年11月28日の15時00分乗車。有効期限は16時40分まで。ぴったり100分であっていますね!