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アンコーナチェントロにあるWOKAWAYはイタリアン焼きうどんのファーストフード店

丹羽 淳子

丹羽 淳子

イタリア特派員

更新日
2018年2月22日
公開日
2018年2月22日
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みなさん、こんにちは。アンコーナ特派員の丹羽淳子です。

今回はアンコーナの中心地にあるオリエンタルなお店のご紹介です。

世界中で和食と言えば「お寿司」だと思います。今、イタリアも空前の寿司ブームで、いたるところでお寿司屋さんや和食レストランが開店しています。ただ、その内のほとんどが華僑が経営している中華料理屋さんにお寿司や和食をドッキングさせた"寿司+チャイニーズ店"の形態で、日本で戴けるような"大将が握った本物のお寿司"が食べられるところは、数少ないと思います。アンコーナにも数店、また私の住むコムーネ内にまでも1店の寿司+チャイニーズレストランはあり、人気の高さを感じずにはいられません。私も数度訪れましたが、確かに悪くないお味でしかも安い。イタリア人たちがこぞって訪れるのも納得です。

さて、"日本人は寿司しか食べない"、と本気で思っている人もまだまだ多いここイタリアですが、アンコーナのチェントロ(中心部)にちょっと変わった日本食素材を使ったファーストフード店があります。その名もWokaway / ウォカウェイ。WOKとは中華鍋の事を意味し、オリエンタル料理店の名前によく使われている単語です。

狭い間口で細長い店内で、簡易な椅子とテーブルがあるのみ。基本的にTake away(持ち帰り)用で、お皿や食器類も使い捨てできるもので提供されます。このお店で食べられるメインメニューがなんと「焼きうどん」。和食の中でもメインに「うどん」を選んだのが興味深いですね。お店のスタッフには「うどんははヘルシーだろ~。パスタみたいだし、だから選んだんだ」と言われましたが、彼らの作る焼きうどんは、決して「和」ではありませんのであしからず…。

店外に置かれたメニューボードにも"UDON"の文字が並びます。ここでの一押しは"Tonno / マグロ"を使った焼きうどんだということで、そちらを注文してみることに。やっぱり日本と言えば"マグロ鮪" なのでしょうね。「火を通した鮪はあまり食べないよ」と教えてあげたくなりましたが、今回はそっとしておきましょう。

ぶつ切りの鮪と野菜をオリーブオイルで炒めます。確かにお鍋はWOK鍋。

具材に火が通ったところで、うどん玉投入! あぁ、でもこの白いおうどんを戴くのはとってもとっても久しぶりです。

こちらが出来上がり。醤油も少し入っているような気もするけど、ちょっとパンチが足りない様な…。簡単なパスタを作るような要領で作っていましたが、もう少し水分のあるソースにして、うどんに絡めた方が美味しくなるような気がしますね。

ただ、これは日本で美味しいおうどんをたくさん戴いてきた私の意見であって、アンコネターノ(アンコーナに住む人たちの総称)達の評価はとても高く、リピーターも多くいるとのこと。実際に私のパートナーの妹カップルはここによく食べに来るのだとか。

イタリアの街角で軽く何かを食べるとなったらPizza al Taglio ( 切り売りタイプのピザ)が定番ですが、他に替わる物が少ないのも事実。こんな感じの"ヘルシー風"で気軽なお店に人気が出るのも理解できます。少なくとも"うどん"は和食、アンコーナの皆さんがこうやって慣れ親しんでくれることも嬉しい限りですね。

では、素敵な一日をお過ごしください。

Buona giornata.

-*-

店名:Wokaway

所在地: Via San Biagio 7, 60121, Ancona

定休日:土曜日

営業時間:月曜~金曜 / 午後0時30分~午後2時、午後7時30分~午後9時30分

土曜・日曜 / 午後7時30分~午後9時30分

電話: 071-990-2079

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