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ミモザの黄色が春の訪れを告げる、3月8日は女性の日

丹羽 淳子

丹羽 淳子

イタリア特派員

更新日
2018年3月7日
公開日
2018年3月7日
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みなさん、こんにちは。アンコーナ特派員の丹羽淳子です。

先日の大雪の日、我が家に私のパートナーの妹が訪ねてきました。インターフォン越しに言うには「ちょっと渡したいものがあって」とのこと。「こんな雪の日にどうしたんだろう」と不思議に思いながらドアを開けると、なんとこの大ぶりなミモザの花を両手に抱えているではないですか。もう花束というよりまるで小さな木です。彼女が言うには、庭に植わっていたミモザの木が、積もった雪の重さに耐えきれず、真っ二つに割けて折れてしまったとか。その折れた花を私と、両親宅に届けてくれたのです。「Tanti Auguri(おめでとう!)」と言いながら。

なぜ、おめでとうなのかと言うと、3月8日はミモザの日と呼ばれ、私たち「女性の日」。

日本では国際女性デーとして社会的な意義がある日として知られていますが、ここイタリアでは「Festa della donna : 女性のためのお祝いの日」と呼ばれ、男性が女性に感謝の気持ちを込めてこのミモザの花やプレゼント贈る日になります。

この日は街中のあちこちでミモザの花が売られ「Auguri(おめでとう)」と人々が声を掛け合う姿があり、ミモザの花の黄色も彩りを添えとても春らしい一日になります。イタリアももともとは国際女性デーを制定した後に女性の社会的地位向上を目的として発生したこのお祝いらしいですが、女性をお祝いする日として広く浸透するなんて、とてもイタリアらしいですよね。

我が家の近所の庭先に花をつけるミモザ。このような感じで、多くの家のお庭にミモザの木は植わっています。

今年の冬は暖冬だったので、1月ごろに開花したミモザも多く、またこの大雪もあったのでどうなることかと心配しましたが、ちゃんとこの時期に花を咲かせてくれて一安心。

今日は曇天でしたが、雪が溶けたあとの大地は緑が茂り、一気に景色が春らしくなってきました。

因みにこの写真は我が家の裏手にあるエリア。住宅地から少し入るだけで、もうこんなに伸びやかな空と大地が広がります。

(追記)

元の記事をしたためたのが3月6日の夜でした。

7日の朝に出かけると、久々の晴れ!いつも通る道からの景色が美しかったので、パシャリと一枚。

アンコーナ方面を眺めています。

そして、今夜はお友達のお宅で夕食にお呼ばれしているので、ミモザのセミフレッドケーキを手土産に選びました。この時期は、黄色のもろもろが施されたお菓子が数多く出回ります。

ぜひ、明日の3月8日には、男性の方は奥様やお母さま、職場の女性の方に日頃の感謝の気持ちを、また女性はご自身のお近くにいらっしゃる女性同士で「おめでとう」と言い合ってお祝いされてみてはいかがでしょうか?

では、素敵な一日をお過ごしください。

Buona giornata.

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