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アンコーナから南へ。海辺の街”ポルトサンテルピディオ”でヘルシーなマクロビオティックはいかが?

丹羽 淳子

丹羽 淳子

イタリア特派員

更新日
2018年3月28日
公開日
2018年3月28日
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みなさん、こんにちは。アンコーナ特派員の丹羽淳子(にわあつこ)です。

スローフード発祥の国イタリア、各州、各エリアの郷土料理へのこだわりはもちろん、最近では食生活の健康ブームもよく見かけられます。多くのお店では、ベジタリアン(様々なタイプの菜食主義者)やビーガン(動物性食品を全く採らない完全菜食主義者)向けのメニューを用意されていています。欧米人の中では比較的、スリムな体系の人が多いと思うイタリアですが、やはり日本で普段に戴く食事と比べるとカロリーオーバーな傾向は否めません。私もイタリアに来て3週間ほどで3㎏程度体重が増え、そのまま体調不良になったという辛い過去があります。年輩のマンマ達が作る料理は、相対的にオリーブオイルの使用量が多く、その上、パスタとパンの提供量が生半可ではない場合がほとんど。作ってくれた人のことを考えると、どうしても「結構です」が言い出せず、無理して食べてしまって最終的に悲劇的な状況に陥ってしまうこともしばしば…。イタリア生活も4年目に入った今、パンは極力食べず、パスタも他人の1/3ほどの量に控え、皿に取り分ける際は自分の分は自分で取り分ける、などいろいろと工夫をしてなんとか体重がこれ以上増加することを阻止しています。こんな私を、自分が心を込めて作った料理をできるだけ沢山食べさせたいマンマは苦々しく思っていることでしょう…。(ちなみにマンマと言うのは私のイタリア人パートナーのお母さんにあたり、日曜日のランチは彼女の手料理を戴きます。イタリアに来た当初は3ヶ月の間、実家に居候させてもらい、朝昼晩、彼女の手料理を食べなければいけないという(拷問の様な)日々でした。)

さて、今日は久々のお出かけで、アンコーナから60㎞ほど離れた「Porto Sant' Elpidio/ポルトサンテルピディオ」まで出かけた際に、立ち寄った、スノッブなマクロビオティックなガストロノミアをご紹介します。ポルトサンテルピディオはアドリア海に面しており、夏場は長期滞在客が多く集うマルケ州のビーチリゾートの一つ。今回立ち寄ったお店の名前は「Un Punto Macrobiotico」。自然派志向の食品を販売する店舗の隣りに30人程度が入れる食堂が併設しています。ちなみに、イタリアでは非常に珍しい「携帯電話による通話禁止」ルールがあり、BGMもない店内はとても静か。リラックスしてお食事をいただける良い雰囲気でした。

メニューは二種類用意されていて、その日のメニューが5種類乗ったミックスプレートか、魚介類のリゾット。いろいろな味を試してみたかったので、ミックスプレートを注文してみました。

待つこと5分。運ばれてきたのはお米のスープ。米、カーボロネーロ、玉葱、ニンジンなどが入った野菜スープですが、うーん、味がまったく無い…。塩気がまったくなかった。そしてびっくりするほどぬるい。これはちょっと残念!

気を取り直してお茶を一口すすってみることに…。あぁ日本でもいただいていた香ばしさが懐かしい!お店の人から「バンチャ / 番茶」と教えてもらい、つかの間の日本の味わいを楽しみました。

メインディッシュの登場です。それほど小さくないお皿に、すべてが山盛りで盛られています。

真ん中にはレンズ豆の煮たもの、周りにはベルザ(ちぢみキャベツ)のサラダボイル仕立て、暖かいお米のサラダ、クスクスのサラダ、フレッシュサラダの5種類、すべてやわらかい味付けで、野菜そのものの味が良くわかります。かなりな量でしたが、味わいの妙でさらっとすべて完食。

その上、食後にはスモモのコンフェットゥーラ(ジャム)が入ったタルトまで戴いちゃいました。

1プレート+スープ+お茶がセットになって1人前12ユーロ。ランチの料金としてはこちらでは平均的な金額で、決して安くはないですが、味付けのさっぱりした健康なものを手軽に食べたいという場合はアリな選択だと思います。

では、素敵な一日をお過ごしください。

Buona giornata.

店名: Un Punto Macrobiotico

所在地: Via Trieste, 235, 63018 Porto Sant'Elpidio FM

定休日:土曜日

営業時間:午後0時15分~午後2時30分、午後7時30分~午後9時30分

電話: 0734- 903-640

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