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2014年に日刊紙ニューヨーク・タイムズにより"世界で最も美しくロマンチックな庭園"と評価されたニンファの庭園は、花々が咲き乱れる今の季節ならではのローマ近郊の見どころです。写真を中心に3回に渡りお届けします!
↑ ニンファの庭園の中にあるイングリッシュガーデン。様々なお花が咲き乱れます。
ニンファの庭園(Giardino di Ninfa)は、2000年にラツィオ州により天然記念物に指定され、世界でも最も美しい庭園の一つとして知られています。ローマ近郊のチステルナ・ディ・ラティーナ(Cisterna di Latina)と言う小さな町にある庭園は、自然環境のバランスを崩さない様に、一般公開日は年間数日のみとなっています。その為、公開日のかなり前から入場予約でいっぱいになってしまうイタリアでも指折りの人気の庭園ですが、今年は筆者の訪問希望日のチケットを見事に購入することが出来ました。
↑ ニンファの庭園は、地図上ではローマの南東に位置します。ローマからは列車と、最寄りの鉄道駅から出ている庭園までのシャトルバスによりアクセスが可能です。この写真のラティーナ駅(Latina)から庭園行きのシャトルバスが一日4本出ています。(詳しい行き方はこのページ下部のインフォメーションをご参照下さい)
左側に写る緑色の服の女性が、駅の北側にある写真のこの広場からニンファの庭園までのシャトルバスの切符を販売している女性です。女性の左側にある看板が、このシャトルバスを運営している団体 Coop Il Sentiero についてです。この方から片道または往復の切符を購入し、バスがやって来るのを待ちます。(2018年6月現在の情報)
↑ 地図にもある様に、ニンファの庭園はシャトルバスに乗りすぐの場所にあります!
↑ 庭園の前でシャトルバスから降りると、予約した回の庭園ガイドさんが迎えに来てくれました。早速、ツアーが始まります。入場は1時間ごとの40名の定員制になっており、広い庭園は個人ではなく、ガイドさんと廻ります。今では消滅してしまった中世の町ニンファの上に、ジェラシオ・カエターニによって1900年代前半に造られたニンファの庭園は、2018年現在では、4~11月の間の限られた日のみ一般公開がされています。
↑ お庭の散策がとても楽しいです。筆者はいつもグループの一番最後について行きました。
↑ 水のせせらぎの音が心地良く感じられる美しく静かな庭園です。
↑ 生態系を最大限に尊重した庭園の木々には、様々な形の鳥の巣箱がかけられています!色々なデザインのものがあり、かわいいです!
↑ ニンファの庭園は入場者数を制限していることからも分かる様に、園内の生態系バランスに最大の注意を払っています。ガイドさんは、一つの例として、園内には小鳥の巣箱の他に、テントウムシの巣箱というものがあるということを教えてくれました。そこで、廃墟と化した中世の家の前までやって来ました。
↑ 写真の廃墟の中央辺りの右の方の壁にさり気なく取り付けられた小さな四角い木の箱の中に、テントウムシが住んでいます。園内各所に設けられたこの様なテントウムシの家から、テントウムシ達は飛び立って行きます。
↑ テントウムシのお宅です。ニンファの庭園では、アブラムシなどを食べてくれるテントウムシも大切な自然の一部と考えられ、とても大事にされています。
ニンファの庭園の"ニンファ(Ninfa)"は、イタリア語で妖精という意味で、こちらのニンファの庭園の"ニンファ"も、ローマ時代に現在の庭園の位置にあった泉の妖精ナイアディを祀った神殿に由来しています。東京ドーム二個分程度(8ヘクタール)の面積を持つニンファの庭園は、自然の景観美を大切にしたイギリス式庭園をベースとし、園内にはニンファ川や、小川や湧き水から成る小さな池などが多数見られます。
それでは次回(その2)に続きます!
インフォメーション:
名称 ニンファの庭園(Giardino di Ninfa)
住所 Via Provinciale Ninfina, 68 Cisterna di Latina, Italy
開園日 4~11月に数日間のみ一般公開されています。毎年日程が変わる為、下記の公式サイトで確認が必要です。庭園の入場は1時間ごとの定員制(40名程度)になっており、個人ではなく、庭園専属のガイドさんと一緒に廻ります。(事前予約必須)
平均して一日に5回程度、入場出来る時間帯が定められているので、予約時にサイトで希望の時間帯を選びましょう。
入場料 お一人様15.5ユーロ。(2018年度)
ホームページ こちら
*カエターニ財団の公式ホームページ(イタリア語)です。
行き方 ローマ中央駅・テルミニ駅からイタリア鉄道トレニタリアの列車"レジョナーレ(Regionale)"に乗り、ラティーナ駅(Latina)で下車します。ここまで所要時間は40分程度です。下車したら、駅の北側(セルモネータ側)にある駅に付属した広場から出ている庭園行きのシャトルバスを利用します。シャトルバスは、2018年現在、一日4本出ています。この広場までは、駅から線路下の地下道を通りアクセスすることが出来ます。シャトルバスは Coop Il Sentiero と言う団体により運営されています。こちら