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みなさん、こんにちは。アンコーナ特派員の丹羽淳子(ニワアツコ)です。
イタリアで免許を取得してもうすぐ二年が経とうとしています。
イタリアでの運転にもようやく慣れてきたように感じる今日この頃。ただ縦列駐車だけは怖すぎて一人の時にはトライしたことがありません。
そう、停めるのはいいけど、出るのが怖いのです。
何が怖いかというと、前後に"後から"駐車してきた車の寄せっぷりです。
イタリアでも駐車スペースには白線、青線が引いてあり、自分の駐車場所は確保されているのですが、
そんな線は関係なしに完全オーバーして駐車する車が多くいます。
なので、駐車時には問題なくとも、出庫時に泣きをみる可能性が高い!
どこの駐車スペースも市内部はキッチキチなので、私の運転技術では冒険しないほうが身のため、ということで、
駐車は基本的に並列駐車ができる場所か、高級駐車場にて行うことにしています。
そして、マナーも違えばルールも違って、標識・表示ももちろん異なります。
駐車の仕方については以前のブログ、イタリア人ですら理解していない駐車に関する交通標識の見方をお教えしますでもお伝えしましたが、
今日は道路を走るうえで基本的に絶対に覚えておいたほうが良い物を三つお伝えしますね。
ちなみに、日本で言う"止まれ"は、赤地に白文字で"STOP"と表記されていますので、見たらすぐにわかりますからご安心を。
まずはこちら。
赤わく白べたの丸型標識。
これは、"このエリア、もしくはここから先のエリアは、通行できる車輛は制限されています"、という意味です。
ですので、このエリアを通行できる車両はあらかじめなんらかの許可を取得しています。
居住者であったり、通勤者であったり、はたまたそのエリアのホテルに宿泊する観光客であったり。
とっても見過ごしがちな標識です。町の中心地を観光される際はくれぐれもご注意くださいね。
ちなみに、この場合は、下に"バス以外は"とあります。よって、バスのみが通行可能となります。
そしてこちらの標識達。
青い方はわかりやすく、右側にしか曲がれませんよ、ということ。
上の赤わく白べたの下三角標識。
これは、"あなたには道路に進入する際に優先権はありません"という意味です。
ですので、進入する車線に車輛が通行している場合は待つ必要があります。
そして、この標識とセットの道路標示がこちらです。
薄い!薄すぎますが、見えるでしょうか? 道路の交差部にある白い三角形が?
これがあるときは「優先権はあなたにはありませんよ、進行車があるときは、この線で止まって待っていてくださいね」ということを記しています。
この表示を見ていただいてもわかるように、とにかく、道路表示はすべてが「薄い」。
見えないものがほとんどです。目を凝らして凝らして、うっすら見えるかな?という程度の物ばかりですので覚悟しておいてください。
あと、標識の量が半端なく多いです。重なるようにして設置されていて、
その上、落書きがあったり、折れ曲がっていたり、下向いていたり、という有様です。
すぐには判断ができないことがよくありますので、あまり飛ばしすぎずに、複雑な標識も見届けられるくらいの余裕をもって運転されることを固くお勧めします。
そしてこの標識を読解することは住民である私たちにとっても非常に難解です。
ご自身の前を走る車が標識読解のためにいきなり大減速したりもしますので、十分に車間距離も取ってくださいね。
イタリアでの旅にレンタカーがあればまた違う旅が楽しめます。
国際免許があればイタリアで乗用車は運転できますが、ルールの確認だけは前もって入念にしてくださいね。
では、またお会いしましょう。
A Presto.