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ヨシ原の郷、近江八幡・円山町で「水郷めぐり」

フナズシマル

フナズシマル

滋賀特派員

更新日
2018年6月17日
公開日
2018年6月17日
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水郷のさと 円山町

近江八幡周辺は元々は広大な内湖(琵琶湖の周囲にあった湿地帯など)がありましたが、今は埋め立てにより内湖は「西の湖」(滋賀の内湖最大)が残るのみとなっています。しかしその周囲は「ヨシ」の群生地(約50ヘクタール、東京ドーム10個分)となっていて、昔から連綿と続く水辺やヨシを利用した暮らしがあった地域です。

今もその景観は重要文化的景観選定第1号に選ばれるほど色濃く残されており、ヨシと共にある人々の営みも四季を通じて見ることができます。

水郷のさと まるやま 撮影:Funazushi-maru

滋賀県の中ではこの「近江八幡の水郷」は比較的有名な観光スポットともなっていますが、今回は梅雨の晴れ間の中この円山町の手漕ぎ和船による水郷めぐりを楽しんできました。

風情豊かな手漕ぎ和船

船乗り場 撮影:Funazushi-maru

梅雨入りしたのにとっても清々しい天気だったこの日。青々と伸びきったヨシの上を琵琶湖の風が通りぬけていきます。

水郷めぐりには現在5つの会社が船を運行しています。水郷めぐりの船には手漕ぎ船とエンジン船がありますが、「水郷のさと まるやま」の船は屋形タイプの手漕ぎ和船です。

乗合船は畳敷きで8名が乗れるようになっています。

ヨシの間を船は進む 撮影:Funazushi-maru

船頭さんのゆったりとした櫓の動きとガイドの説明に合わせて、音もなく船は水の上を進みだします。聞こえるのはヨシがザワザワと風にたなびく音。

まるでジャングルクルーズ 撮影:Funazushi-maru

風はあるものの、ヨシの壁によって水面は穏やか。細い水路をススーっと船は進みます。安っぽい言い方ですが、これはまるで和風のジャングルクルーズですね。

時には水鳥も手の届くようなところに顔を出すことも・・・。

ヨシ原にはいくつか橋の掛けられているところがあり、水郷めぐりの船はこの下を通りぬけます。橋の造りも大変雰囲気のあるもの。

ヨシの根元に残る刈り取った跡 撮影:Funazushi-maru

このヨシ原は観光用だけでなく、実際にヨシを生業としておられる方のヨシの刈り取り場でもあります。

青いヨシの根元には以前に刈り取った根っこが白くなって残っていますね。

水辺にそっと佇む龍神様 撮影:Funazushi-maru

途中、水の神様(龍神様)がお祀りされていましたよ。

ヨシ原の先に浮かぶ伊吹山 撮影:Funazushi-maru

船は細い水路を通りぬけ、西の湖の一番端にある「西の湖園地」のエリアに出ました。ここから滋賀の最高峰「伊吹山」が遠くに望めます。

船どうしのすれ違いも趣があります 撮影:Funazushi-maru

その後西の湖の手前で折り返し元の水路を戻ります。往路の船とすれ違いますが、ぶつかりそうでぶつからないのもスリルですよ。

さすが熟練の船頭さんですね。

よし ちまき作り体験

ヨシの葉で作るちまき 撮影:Funazushi-maru

この日はいつもと違って「よし ちまき作り体験」が実施されており、子供や大人も一生懸命ちまき作りに夢中になっていました。

これは作ったちまきを水郷めぐりの間に蒸しておいてくださるというサービス。ちまきは通常は笹の葉ですが、こちらのちまきはもちろんヨシの葉。

私もやってみましたが、中々難しい・・・。でも出来上がったちまきはヨシの香りがほんのりととても美味しかったです。

水郷めぐりは年中無休(一部の乗合船は11月まで)なので、年間通じて四季折々のヨシの風景を楽しむことができます。

また近江牛のすき焼きを船の上でいただくといったことも可能。

近江八幡にはその他にも八幡堀や近江商人の街並みなど、滋賀の良さをコンパクトに感じることのできるスポットがいっぱいですよ。

株式会社「水郷のさと まるやま」

〒523-0805 滋賀県近江八幡市円山町1467-3

TEL:0748-32-2333

HP:http://www.za.ztv.ne.jp/tekogi.maruyama/

アクセス:JR近江八幡駅より近江バス国民休暇村または長命寺行き15分 円山バス停下車

名神高速道路 竜王I,C,より30分

料金:(定期船)大人2000円、学生1750円、小学生1000円

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