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夏の朝にひっそりと咲く、「千蓮美那の池」のスイレン

フナズシマル

フナズシマル

滋賀特派員

更新日
2018年7月16日
公開日
2018年7月16日
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蓮の海の寺

その昔、比叡山延暦寺が近江の国を席巻していた時代、琵琶湖の各地には物資を湖の東から西の坂本へ運ぶ港がありました。そんな港の一つが現在の草津市志那町にありました。志那津の港です。ここから中山道守山宿までを「志那街道」という道が繋いでいました。

志那街道を解説する案内板 撮影:Funazushi-maru

その志那街道の出発点である場所に、蓮の海の寺と書いて『蓮海寺(れんかいじ)』というお寺があります。

蓮海寺の全景 撮影:Funazushi-maru

かつて蓮海寺のあたりはまさに海(琵琶湖)であり、周囲はスイレンの群生地となっていました。ここを訪れた人々はスイレンの花と琵琶湖や遠くにそびえる比叡山が作り出す景色に心を打たれたそうです。

千蓮美那の池

千蓮美那の池 撮影:Funazushi-maru

現在の蓮海寺は道路によって琵琶湖から切り離されてしまいましたが、地元の方々のお世話によって「千蓮美那(せんれんびな)の池」として夏になると今もスイレンが花を咲かせます。

撮影:Funazushi-maru

スイレンが花を咲かせるのは例年6月末から8月末にかけて。この間の午前中にだけ開いた花を見ることができます。

丁度今が見頃ですね。

撮影:Funazushi-maru

僕が到着したのは午前5時40分ごろ。池の中央にピンク色のスイレンが咲いていました。この時間ではまだ閉じている花が多かったです。

撮影:Funazushi-maru

スイレンの花は何とも言えない透明感のある紅白の花びらが時間を追うごとに少しづつ開いていき、その様はまさに神秘的です。

撮影:Funazushi-maru

スイレンは一斉に咲き乱れるといったものではないようで、派手さはないものの朝のシンとした空気と水面に浮かび上がる透き通ったような花を見ていると心が落ち着きます。

撮影:Funazushi-maru

ちょうど午前7時ごろにはあちこちで花が開きました。これもお昼頃にはまた閉じてしまいます。

千蓮美那の池へのアクセス

撮影:Funazushi-maru

千蓮美那の池へは「蓮海寺」を目指してください。

【蓮海寺】

所在地:草津市志那町936

TEL:077-568-0749

鉄道:JR草津駅西口より近江鉄道バスからすま半島行き(農免経由)「吉田口」下車徒歩約20分 まめバス4笠縫東常盤線(常盤循環)「志那」下車

車:新名神「草津田上IC」、名神「栗東IC」または「瀬田西IC」から約25分

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