キーワードで検索
前回(その1)より、日刊紙ニューヨーク・タイムズにより"世界で最も美しくロマンチックな庭園"と評価されたローマ近郊のニンファの庭園についてお届けしています。お庭は新緑が美しい今の季節ならではの見どころです!
↑ お庭に溢れる木々の緑色が心と体をリラックスさせてくれます!庭園ガイドさんは、一回につき40名程の参加者を連れてお庭を案内します。
ニンファの庭園(Giardino di Ninfa)は、2000年にラツィオ州により天然記念物に指定され、世界でも最も美しい庭園の一つとして知られています。ローマ近郊の町、チステルナ・ディ・ラティーナ(Cisterna di Latina)にあるこのお庭は、自然環境のバランスを崩さない様に、一般公開日は年間数日のみとなっています。
↑ 今では消滅してしまった中世の町ニンファに1900年代前半に造られたニンファの庭園では、各所からオリーブ畑の丘や、丘の上にそびえる近隣の小さな町の美しい眺めも楽しめます。お城の遺構の向こうに、オリーブ畑の丘の上に広がるノルマ(Norma)の町が見えて来ました。
↑ 庭園の見学ツアーの中盤では、典型的なイングリッシュガーデンが現れます。
↑ 参加者は長い間このイングリッシュガーデンのお花を堪能していました。ツアーでは各スポットに立ち止まってお時間を取ってくれますので、少しなら周辺も散策してみることが出来ます。(その際、すぐ近くでツアーを行っている他のグループについて行かない様にご注意下さい!)
↑ 自然と遺跡の融合が絵になるニンファの庭園。昔のニンファの町で最も重要な聖堂であった中世のサンタ・マリア・マッジョーレ教会の遺構。遺跡の中には、まるで煙を噴いているかの様な大きなスモークツリーがあります。
↑ ラベンダーが香る小道です。
↑ ニンファの庭園周辺は、1976年からWWFにより地域の動物相を保護する目的で重要な整備が行われました。庭園は、アフリカ諸国からイタリアを通り、ヨーロッパ諸国へ飛来する鳥達の主要なルートとなっています。住んでいる主な鳥類は、カモ類、アオサギ、タゲリ、猛禽類です。
↑ 庭園は最近、イタリアのファッションブランドのグッチ(Gucci)により、"グッチ・ギフト2016"の広告キャンペーンの舞台として撮影に使われたことから更に広く世に知られることとなりました。特にこの画像のニンファ川の場所がプロモーションビデオに登場しました。
それでは次回(最終回)に続きます!
インフォメーション:
名称 ニンファの庭園(Giardino di Ninfa)
住所 Via Provinciale Ninfina, 68 Cisterna di Latina, Italy
開園日 4~11月に数日間のみ一般公開されています。毎年日程が変わる為、下記の公式サイトで確認が必要です。庭園の入場は1時間ごとの定員制(40名程度)になっており、個人ではなく、庭園専属のガイドさんと一緒に廻ります。(事前予約必須)
平均して一日に5回程度、入場出来る時間帯が定められているので、予約時にサイトで希望の時間帯を選びましょう。
入場料 お一人様15.5ユーロ。(2018年度)
ホームページ こちら
*カエターニ財団の公式ホームページ(イタリア語)です。
行き方 ローマ中央駅・テルミニ駅からイタリア鉄道トレニタリアの列車"レジョナーレ(Regionale)"に乗り、ラティーナ駅(Latina)で下車します。ここまで所要時間は40分程度です。下車したら、駅の北側(セルモネータ側)にある駅に付属した広場から出ている庭園行きのシャトルバスを利用します。シャトルバスは、2018年現在、一日4本出ています。この広場までは、駅から線路下の地下道を通りアクセスすることが出来ます。シャトルバスは Coop Il Sentiero と言う団体により運営されています。こちら