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古代ローマ人の娯楽の殿堂、コロッセオ(円形闘技場)。
紀元80年のローマ皇帝ティトゥスの治下に完成したこの円形闘技場では、剣闘士対猛獣などの様々な戦いが繰り広げられました。これらは大変残酷な催し物でしたが、市民は大熱狂しました。
本日は、今年春から秋にかけて撮影したこの世界遺産コロッセオと日没の様子をお届けします!
↑ 茜色の夕焼けが素晴らしい日でした。撮影日は8月7日の20時15分です。この時期のローマは21時頃まで明るい為、この時間は散歩をする人も多いです。写真奥に見えるフォロ・ロマーノの遺跡が、オレンジ色の空にまるで影絵のようにくっきりとシルエットを浮かび上がらせます。
「コロッセオがあるうちはローマも存在し、コロッセオが滅びる時、ローマも滅び、ローマが滅びる時、世界も滅びるだろう。」と言う有名な言葉がある様に、昔の人にとって、それはそれは巨大で存在自体がミラクルだったコロッセオです。
↑ 別の日の日没直前のコロッセオです。薄いオレンジ色の夕焼けが雲を裏側から照らしています。鳥達も大急ぎでねぐらに帰って行くのが見えました。
↑ コロッセオに続くラビカーナ通りを歩いていると、ショッキングピンク色の夕焼けが見えて来ました。手前のトラム(路面電車)のずっと奥に見えるのがコロッセオです。このまま歩いてコロッセオまで行ってみることにします!
関連情報:
【ラビカーナ通りにあるシチリア島のお菓子屋さん】
2017年6月24日号 シチリア島のお菓子専門店「チュリ・チュリ」 in ローマ! こちら
【ローマのトラム(路面電車)について】
2017年6月27日号 ローマのトラム(路面電車)に乗ってみよう! こちら
↑ コロッセオがもう目の前です。コロッセオのバックの空が燃えるようなショッキングピンクから薄紫色へのグラデーションとなっており、驚愕しました!ローマの夕焼けはいつも本当に美しいです。
↑ こちらももう少しで日が落ちるところです。
コロッセオは中世以降にローマ市内の建物(私邸、公邸問わず)を建てる為に石材として持ち出されてしまったので、現在では最上階まで残っている面もあれば、2階までしかない部分もあり、完璧な円形では残っていません。2000年前からこの場に佇むコロッセオは、今、この黄昏の中で何を思っているのでしょうか!何となく切なくもあります。
↑ 今度はチェリオの丘を通ってコロッセオへ行く途中です。野良猫の右の後ろ側にあるのがコロッセオで、約5万人を収容出来た闘技場は、さすがにどこからでも見える大きさです。コロッセオを訪れる前に、ラッセル・クロウ主演の映画「グラディエーター(剣闘士)」を見てから来られると、よりコロッセオが身近に感じられて面白いと思います。
↑ この日は、ローマの西側の空全体がピンク色と薄紫色になっていました。美しい夕焼けは道路までもピンク色に染め上げます。
↑ 夏至の頃に撮影しました。もうすぐ日没です。
↑ もう秋です。コロッセオと糸杉が茜色の空と絵になります。10月4日の18時40分に撮影したものです。
↑ 一方、こちらは日没ではなく、コロッセオと日の出の様子です。コロッセオを照らし始める力強い日の光がとても縁起の良いものに感じました。
↑ 最後は、コロッセオとカモメの赤ちゃんです。一足先に飛び立ったお母さんカモメを追いかけて、夕焼けに照らされた幼いカモメは頑張って大きく羽を広げます。この後、二匹は仲良く日没の空を駆け抜け、ねぐらに帰って行きました。
世界一の世界遺産保有国、イタリア。
コロッセオには、2015年の一年間に665万1046人が入場し、世界で2番目に訪問者数の多い観光スポットとなりました。世界でこの入場者数を超える観光施設は中国の万里の長城のみだそうです。
堂々たるコロッセオは空が似合います。ローマの真っ青な空や夕焼けをバックに撮影すると、とても美しい写真が撮れるのでおすすめです!