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イタリアで国民的人気的を誇るヌテッラ(Nutella)。1946年に誕生したフェレロ社のヌテッラは、ヘーゼルナッツペーストをベースにしたチョコレート味の甘いスプレッドです。今回は、ヌテッラがどんなお菓子に登場するか、町の様々なお店を覗いてみましょう!
↑ イタリアの典型的なスイーツが並ぶローマのお菓子屋さん。イタリアではヌテッラは様々なスイーツに使用されています。
↑ スーパーマーケットで販売されているヌテッラです。この写真を撮影した2014年はサッカーのワールドカップが行われていました。ヌテッラが入っている瓶もイタリアの国旗のデザインになりイタリアを応援しています!
↑ 一番下の段の左手にヌテッラの使い切りミニパックが見えます。またそのヌテッラのすぐ右側やその上の段には、瓶に入ったチョコレートクリーム(チョコレートスプレッド)類が見えます。これらは大抵、中身を使い切った後は、ガラスのコップとして使用出来るようになっています。スプレッド類には、ホワイトクリーム、チョコレートクリーム、ピスタチオのクリーム、ピーナッツクリームなどがあり、パンやクラッカーなどに塗って食べたり、お菓子作りにも使用されます。スーパーには手軽に買えて楽しいイタリア独自の食材が沢山あります。地元の人が利用するスーパーは、現地の方の暮らしが垣間見える上に、イタリアのお土産の購入にはぴったりです。
↑ バールのカウンターに並ぶスイーツです。写真中央に見える丸いものは、オッキオ・ディ・ブエ (牛の目玉)というお菓子です。焼いたとても軟らかいビスケット地を重ね、真ん中の目の部分にクリームやジャムが入っています。目玉の部分には、良くヌテッラやクリーム類が使用されます。この場合は一番左にあるのがヌテッラの牛の目玉です!
参考:
2014年11月18日号 ローマのバールでよく見かけるスイーツ。その1 オッキオ・ディ・ブエ (牛の目玉) こちら
↑ こちらのお菓子屋さんにもオッキオ・ディ・ブエがあります。ヌテッラが目玉に使用されていますね!
ところでイタリアにはヘーゼルナッツ入りのチョコレートが多いですが、例えば、金色の紙に包まれた北イタリアのトリノ生まれの四角い形のジャンドゥイオットチョコレート (Gianduiotto)はこんな逸話を持っています。1700年代の終わりに、ナポレオンが出した大陸封鎖令等により南米からのココアの輸入が難しくなり、イタリアではココアの価格が高騰しました。トリノのチョコレート屋さん達は、どうやったらココアから安いコストでおいしいチョコレートを作れるか日夜考え続けました。そこで、解決策としてヘーゼルナッツを砕いたものをチョコレートの中に混ぜてかさ増しすることにしました。すると原価を低く抑えることが出来る上に、とてもおいしいチョコレートになったのです。今日では、イタリアではヘーゼルナッツが使用されたチョコレートはとてもポピュラーです。例えば日本でも良く知られているチョコレートには、ペルージャ生まれのペルジーナ社のバッチなどがあります。
↑ ジェラート屋さんです。こちらのお店では、盛り付けをした後のジェラートにトッピングとしてヌテッラをかけてくれます。
↑ こちらのジェラート屋さんではヌテッラを使用したヌテッラ味のジェラートがあります。写真の左奥にヌテッラの入った大きな瓶が見えます。ジェラートとしても今やヌテッラ味はとてもポピュラーです。
↑ ヌテッラ爆弾です!内部にはヌテッラがたっぷりと挟み込まれ、クロワッサンが丸々と太っています。甘いものが好きな人が多いイタリア。バールのペイストリー類では不滅の人気です。
皆さまもイタリア旅行の際にヌテッラを見掛けたら、是非お試しになってみて下さい!