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秋ももう終わり師走に入りましたが、イギリスでは日本と同じように、先月頃からインフルエンザのワクチン接種が呼びかけられます。ただし、大人は普通に注射ですが2歳から18歳までの子供は両鼻に注入するスプレー型となっています。4歳からですと、息子の通う学校では病院まで連れて行かなくても、学校で実施して貰えるのでラクです。幼稚園児はどうなんだろう、と気にはなっていましたが、特に注意を払う事なく日々を過ごしていたら、かかりつけ医からご丁寧に案内のメッセージが携帯に入ってきました。
(c) NHS
イギリスは在住者の医療費(大人は診察費のみ)も無料なのですが、子供のインフルエンザのワクチンまでタダとは!と嬉しく早速問い合わせてみると、
「あ〜、スミマセン・・さっきも別の方から問い合わせあったんですけど(そりゃあるよね、問い合わせろって書いてあったんだから。)もうストックが切れちゃって、次いつ入荷するのかわからないのでまた連絡します。連絡なかったらまた問い合わせてくれませんかぁ?」
と言われ、やはり海外っぽい展開。そして、海外での「後程ご連絡します」を私はあまりアテにしないので、特に期待もせず放置していたら、これがちゃんと後日来たんです。まぁ、「する」と言っていたんだから、本来は当たり前なのかもしれませんが、こと海外においてはその場で起きなかった事は、後日も起きないと覚悟して生活をしてきたので、イギリスはその点、勿論日本よりは何かとユルいですが、意外に色々な場面でフォローアップがあります。
(c) NHS
ユルいと言えば、このワクチンを受ける一週間前に、別の予防接種をさせに病院に連れて行きました。二種類同時接種で、一つは既に日本で追加接種も済ませてきたものなので、必要ないと言っておいたにも関わらず、国から厳しく管理を徹底させるようお達しでもあるのか、その日、私が記録となる母子手帳のコピーを持参せず、接種済みの証明が出来なかったので、どちらも打っておいた方が確実に病院側は証明できると踏んだのでしょうか、
「随分前のやつだから、もう一回打っとけばいいよ。影響?問題ないヨ!」と言われ、まぁ、確かに年単位の間隔は空いているのでいっか、と受けさせました。「ついでにインフルエンザのワクチンも今日やっとくヨ!」と翌週、再度連れてくる必要がなくなり、その辺は融通が利いて助かるなと思いました。(私ももっと心配しろヨ!って感じでしょうが。)因みにもう一つの予防接種も、日本で受ける時期と違ったのですが、「イギリスはこの年齢で受けるから」と、ユルいイギリスにしてはやけに固執しているような雰囲気でしたので、今後受けそびれるのも困るので打たせました。日本の方からは、そんなにいい加減でどうするの!とお叱りを受けそうではありますが・・。
出典: NHS
鼻スプレー式ワクチンの事前説明も、日本の場合、未承認ワクチンなので重大な副作用が生じても国からの補償はありません、なんて怖いことが書かれているのですが、イギリスでは承認、推奨もされているので、
「副反応で熱出たりするけどね〜、もうね、ゼーンゼン問題ナイからサ!」
ってなノリでした。今のところ、特に副反応は出ていません。なお、大人用のワクチンは有料で病院以外でも、薬局大手のブーツ Boots 等で受ける事ができます。今年は12.99ポンド(約1949円)だそうですが、費用はかかる機関、薬局によって異なります。針を刺さなくて良いスプレー式だなんて、子供には嬉しい方法ですね。注射が済んだら日本では製薬会社からのシールを貰えたりしますが、こちらでも表彰状のような紙を貰えました。