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太陽と情熱の国「イタリア」には観光に限らず、様々な目的を持った多くの日本人が訪れていますが、釣りを通じて、日本とイタリアの架け橋となるべく奮闘する一人の日本人がいます。今回のローマ2特派員ブログでは、釣り人の「Masahito NEO Hosono」(以下、NEOさん)にスポットを当て、イタリアの釣りというものを紹介させて頂きます。そのNEOさんは、彼自身の釣り技術を紹介するYouTubeによる動画をきっかけとしてイタリアの釣りファンの間でイタリア全土に知られるようになり、彼らからの要望を受け、5年前より毎年1回のベースで自ら身体を張って、釣りの講習をしながらイタリア各地を転々としています。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎 (各々ご本人承諾済)
一般的に「釣り」は、釣り針、釣り糸、釣り竿等の道具や餌、疑似餌を使って、魚介類を釣る行為として知られますが、スポーツとしての「釣り」つまり、「Sport Fishing」があるということは、ローマ2特派員もこれまで知りませんでした。また、ローマやイタリア全体で多くの釣り人(伊語:Pescatore)が存在するということも今回、彼と同伴することで実感することができました。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎 (各々ご本人承諾済)
釣りは、ゴルフと同じように肉体的な体力よりも精神的な体力が必要とされ、釣るという行為にも様々な技術があるということ、ここイタリアでも1942年よりスポーツとしての釣りの連盟「FIPASA(Federazione Italiana Pesca Sportiva e Attività Subacquee)」があり、単なる趣味に留まらない奥深いスポーツの世界が確かに存在しています。各地に広がる イタリアの釣り場は、ローマを州都とするラツィオ州、トスカーナ州、アブルツィオ州、ロンバルディア州、ベネト州が盛んとされます。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎 (各々ご本人承諾済)
日本は釣りの先進国として知られ、イタリアで取り扱っている釣り用具のメーカーも日本が一番多く、実際にイタリアに輸入されています。そして、日本とイタリアの架け橋となるべく奮闘する日本人の釣り人のNEOさんは、イタリア国内では、先生を意味する「il maestro」として多くのイタリア在住の釣り人たちによって親しまれ、彼が持つ独特の釣りの技術を彼らに伝えています。その明るいキャラクターがなお一層、人気を集める理由の一つでもありますが、強い熱意を持って一生懸命に自らが持つ釣りの技術を伝える姿勢には多く人たちの好感度を高めています。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎 (各々ご本人承諾済)
今回の釣行(釣りにいくこと)で訪れたラツィオ州(ローマが州都)の釣り場は、ローマ県とリエーティ県の2か所で、どれも自然の中にある釣り場で、澄んだ空気の中で落ち着いて釣りできる環境にあります。その釣り場で魚が釣れるかどうかは、個人の精神力や技術そして、用具がバランス良く揃ってこそ初めて釣れることができるが、何よりも天候、水温、魚の性格を掴むことも釣りを楽しむこととして、一番大事なこととされています。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎 (各々ご本人承諾済)
また、各釣り場によって釣りを楽しむための利用料金が異なりますが、例として下記の釣り場ではこうした料金表が提示されています。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎
釣り場名:A.S.D. Parco Laghi del Farfa
住所:Via Granica Per Farfa, 02034 Montopoli di Sabina RI (ローマより北東に位置し、車で約1時間20分)
URL:なし
5時間 釣り竿1本 €20,00 (1日の場合:€35,00)
5時間 釣り竿2本 €25,00 (1日の場合:€35,00)
13歳以下 5時間 €12,50 (1日の場合:€20,00)
(延長料金 1時間毎 €3,00)※会員登録及び協会への登録料 €4,00(1年間有効)
※釣り場によりますが、釣っては、逃すという魚を殺さないというルールも多くあります。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎 (各々ご本人承諾済)
もう一つの釣り場は、ローマより南東部にあり、湿原地帯で知られるローマ県のポメーツィア(伊語:Pomezia)にあります。ここでは釣りだけではなく、可愛らしい木造りのログハウス風のレストランで田舎風の素朴なイタリア料理を味わうことができます。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎
釣り場名:Circolo Sportivo Amici Del Lago Delle Meraviglie
住所:Via Pratica di Mare, 2, 00040 Pomezia RM
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎
純粋にスポーツとして釣りを楽しむ姿勢はイタリア人でも日本人でも同じことで、そこには国境すら感じることはありませんが、自ら身体を張ることで言語の壁を乗り越えて、日本とイタリアを繋げる釣りの親善大使であるNEOさんの姿には、ただ感服するばかりです。現在は、彼自身も"neoSTYLE"と呼ばれる彼自身が編み出した独特な釣りの技術や経験を凝縮した釣具のブランドを立ち上げ、イタリアだけではなく、欧州全体に広めていくことを考えているようで、今後とも注目していきたいと思います。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎 (各々ご本人承諾済)
イタリアを旅する皆さんの中にも釣りが好きな方がおられるかと思いますが、異国での釣りもまた醍醐味で、是非とも挑戦してみてはいかがでしょうか。
撮影:ローマ2特派員 田澤 龍太郎 (ご本人承諾済)
Masahito NEO Hosono
URL:http://neo-style.shop-pro.jp/