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中山道・守山宿が賑わう、歳末恒例のもりやまいち
滋賀は遠い昔からつづく「道の国」。東海道や中山道といった旧街道がいくつも県内にその姿を残しています。そんな旧街道の宿場町の一つが「守山宿」。現在は守山市守山1丁目~2丁目付近に宿場情緒が残る商店街となっています。ここで行われているのが今年で24回を数える歳末市「もりやまいち」です。
大勢の人で賑わう「もりやまいち」撮影:Funazushi-maru
いちの起源は室町時代まで遡るそうで、宿場の賑わいを復活させる取り組みとして始められました。商店街のある約300mの道路が歩行者天国となり、約60店もの屋台や、市内の4中学校に通う生徒たちのお店の他、様々なイベントが街道で賑わいます。
チンドン屋さんも練り歩く 撮影:Funazushi-maru
私も今回初めて訪れましたが、びっくりするほど多くの人で賑わっており、まるで年の瀬のアメ横にでも来たかのよう。人ごみの中を縫うようにしてチンドン屋さんが練り歩き、賑わいに一役買っていました。
盛り上がるステージイベント 撮影:Funazushi-maru
特設ステージでは吉本芸人の司会によるイベントなども盛りだくさん。ちょうどこの時はじゃんけん大会の真っ最中でした。
南京玉すだれも街道を盛り上げる 撮影:Funazushi-maru
街道沿いでは大道芸の披露も。
もりやまいちの屋台
もりやまいちの屋台は、おそらく他の地域のお祭りなどとは違った一風変わった屋台も出ています。
琵琶湖の恵みも屋台に並ぶ 撮影:Funazushi-maru
地元の漁協さんや湖魚料理を扱う屋台が、焼きそばやフランクフルトなどの屋台に並びます。そして滋賀らしいのが鮒ずしの屋台。
試食もできましたよ!
ワイン専門店さんも大忙し 撮影:Funazushi-maru
商店街にあるワイン専門店では美味しいリゾットが提供されていました。もちろん店内ではワインもいただけましたよ。
守山の伝統野菜「守山矢島かぶら」 撮影:Funazushi-maru
こんな屋台もありました。「もりやま食のまちづくりプロジェクト」の皆さんがPRしているのは、守山市がイチオシの近江の伝統野菜「守山矢島かぶら」です。かぶらの原種にあたるもので、昔から守山市の矢島地域で育てられていたもの。農家の高齢化などで生産量が激減し存続の危機となっていたところを、プロジェクトの皆さんが復活させるべく活動されています。
紫色が美しい守山矢島かぶら サラダがオススメ 撮影:Funazushi-maru
この日は1kgなんと100円(おおよそ3つ)で販売されてましたので、頂いて帰りました。
守山矢島かぶらの特徴はこの見た目。鮮やかな紫色が綺麗なので、この色合いを生かした食べ方が良さそうです。
生が大変美味しいとのことなので、早速皮付きのまま刻んで、軽く少量の塩でもみ、鰹節をパラパラかけワサビを乗せて、ポン酢をさっとかければ「守山矢島かぶら」の和風サラダ完成!
晩酌のおつまみに食べてたら写真撮るの忘れてました…もちろん浅漬け等のお漬け物にもピッタリです。
まだまだ滋賀には地元の人しか知らないイベントや、食材がありますね。
今回が2018年最後の投稿になりそうですが、2019年も引き続き、滋賀の知られざるスポットやイベント、文化や歴史を、若干片寄り気味な視点でお届けしていきます!
2019年も滋賀をよろしくお願いいたします。