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狭くて暗い路地にある、何気ない箱やドアなどでも、華やかでエキゾチックな模様が描かれており、カメラを向ければどんな構図だって絵になるモロッコの街並み。宿やレストラン、市場のディスプレイにおいても、そのお洒落さが際立つ、モロッコ人のセンスの良さ。
これらの光景に目を奪われたのは、観光客ばかりではなく、世界的なデザイナーである、イヴ サンローランも同じだったようです。晩年の殆どを、マラケシュの別荘である、マジョレル庭園で過ごしました。
それが、今やマラケシュの有名な観光地として賑わっています。この日は入場券を買うまで、20分程並びました。料金には現地の人及び在住者の外国人向けと、その他普通の料金の二種類があります。庭園見学が70ディルハム(約805円)、博物館が30ディルハム(約345円)です。12歳以下の子供は無料です。
吸い込まれるようなマジョレル ブルー
元々はフランス人画家、マジョレル氏が作り上げたこちらの庭園。世界各地から気に入った植物を収集したとあって、中には竹藪あり、白百合、サボテン、バナナがなっていたりと、そのミックス加減が不思議で、これまで出逢った事のない植物園でした。
更にこちらの庭園を希有な存在にしているのが、中にある建物や植木鉢などの色。原色好きの私にはたまらない、モロッコらしい色遣いで、特にアトラス山脈に影響を受けたという、コバルトブルーの碧色はマジョレル ブルーと呼ばれるようになりました。
特に中央の博物館の建物は、大胆な色遣いで圧倒的な存在感を放っています。随所に池や噴水を多用しているのも、暑い国にあって涼しげでポイント高し。水面に映る椰子の木が、幻想の世界へと誘ってくれます。
サービス精神旺盛なスタッフ
途中、一人で来ている観光客を、盛んに色んな角度から撮影し、ポーズまで撮らせているスタッフを見掛けました。専属ガイドか何かかな、と不思議に思っていましたが、そのうち私達のところにもやってきて、撮ってあげる、と言うではないですか!
マラケシュでは、街中で写真や動画を撮るとチップを要求された、といった体験談をよく目にしたので、警戒したのですが、散々撮って貰った後は普通に解放してくれ、単なるサービスだったようです。
ギャラリーと併設ショップも、溜息の出るセンスで、高級感に溢れていました。庭園散歩で疲れた足を休めるには、カフェ マジョレルで一息つくのもお勧めです。
Jardin Majorelle
住所: Rue Yves St Laurent By A-Maps, Marrakech 40000, Morocco
営業時間: 毎日8時〜17時半
アクセス: L12または15番のバスで Ben Tbib 停留所下車。徒歩約7分
URL: http://jardinmajorelle.com/ang/