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秀吉が開いた長浜の活気をガラスで取り戻せ!
長浜市内各所で見られる秀吉の馬印 瓢箪のマーク 撮影:Funazushi-maru
後の天下人 羽柴秀吉が初めて城を築き治めた地、長浜。
かつては今浜と呼ばれていた地を、秀吉が主君である織田信長より一字をもらい「長浜」と名付けました。
北国街道沿いには今も古い町並みが残る 撮影:Funazushi-maru
北陸と五街道のひとつ中山道をつなぐ主要道路「北国街道」が街の中心を通る長浜は、人や物の往来も多く昭和初期まで大変栄えていました。しかし、戦後の高度経済成長期の鉄道や道路の発達における人や物の流れの変化は、長浜の存在感を失わせていきました。
このような変化は滋賀県全体に言える状況、つまり琵琶湖における水運という機能が価値をなくしたのです。
黒壁スクエアの中心的存在である黒壁ガラス館 撮影:Funazushi-maru
明治近代化の時代に建てられた元第百三十銀行長浜支店。黒漆喰の壁から「黒壁銀行」の愛称で親しまれ、その後様々な施設として利用されてきましたが、長浜の衰退の波にのまれ姿を消そうとしていました。
この黒壁銀行を消滅の危機から救い、見事長浜を観光の街として復活させた人たちがいます。
地元有志を中心に立ち上がった第三セクター「株式会社黒壁」。売却された黒壁銀行の建物を買い戻し、今では「黒壁ガラス館」としてガラスの街・長浜の中心スポットに仕立てたのです。
ヨーロッパを中心に買い付けられた本格的なガラス製品が並ぶ 撮影:Funazushi-maru
ちなみに長浜とガラスの関係、それまでは何も繋がりはありませんでした。
買い戻した黒壁銀行の建物を中心とした商店街の復活を考えるにあたり、単なる街並みの素敵な観光地だけでは長続きしないと考えた後の黒壁2代社長笹原氏を中心としたメンバーは、ヨーロッパにおけるガラスの文化に注目。長浜に本場のガラス文化を定着させることが出来れば、10年でも100年でも人が訪れる街を作ることが出来る。
そう信じてまちづくりをスタートされたそうです。それから30年、今では年間160万人を超える観光客が押し寄せる滋賀でもトップクラスの観光地になりました。
ガラスのお雛様展
そんな黒壁スクエアでは現在様々な30周年の記念イベントが開催されています。
とっても可愛らしいガラスのお雛様たち 撮影:Funazushi-maru
2019年の1月スタートで3月3日まで開催されている注目の催しが「春の訪れ ガラスのお雛様展」です。
黒壁ガラス館をはじめ、エリア一帯にて様々なガラスのお雛様が出迎えてくれますよ。
自分好みの段飾りが手に入る 撮影:Funazushi-maru
手作り体験できるクリスタルドームで自分だけのお雛様を 撮影:Funazushi-maru
一体ずつ自分好みに組み合わせて作る段飾りや、クリスタルドームを使ったクラフト体験など、見るだけでなく様々なガラスのお雛様を楽しむことが出来ます。
現在の長浜は黒壁スクエアを中心に活気を取り戻し、まちづくりの好事例全国から視察が相次いでいるそう。
まさにガラスのようにキラキラ輝く街になったのです。
【春の訪れ ガラスのお雛様展】
開催期間:2019年1月1日(火)~3月3日(日)
営業時間:10:00~17:00
定休日:なし(12月は火曜日定休)
会場:黒壁ガラス館・黒壁AMISU 4SEASON 他
〇場所:滋賀県長浜市元浜町12番38号
〇TEL:0749-65-2330
〇アクセス:
(電車)JR北陸線 長浜駅下車 徒歩5分
(車)北陸自動車道 長浜ICより10分