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ワーリントン Wallington にあるドイツ系スーパー、リドル Lidl に行く時は、その周辺にあるチャリティ ショップにも立ち寄る事を毎回楽しみにしています。チャリティ ショップとは、欧米や韓国などでは広く普及していて、70年の歴史を持つイギリスでは、国際協力のみならず、動物や自然保護、障がい者への支援、医療支援などを目的とした店が10,000店以上あります。(出典: 日本チャリティーショップ・ネットワーク)
数々のチャリティ団体
よく見かけるメジャーな団体は、昨年不祥事により著しいイメージダウンを被った、貧困撲滅を主に掲げる Oxfam、ガン患者への支援を目的にする Cancer Research、教育支援に尽力する Ofsted 等があります。その他にも、孤児や障がいを持つ子供のサポートを行なったり、キリスト教団体であったり、心臓病に特化した患者への支援、ホームレス、はたまた猫を護る為の団体であったり、思い付く限りの支援をする団体とショップがあります。
街角のチャリティショップに行ってみよう
大抵の町にはこれらのうちの、どちらかのショップがあるのですが、売られている品物は大体その周辺に住む市民からの物が多いはずなので、同じ看板を掲げる店でもバイヤーによって置かれている物が違うのと同じで、各地域によってセンスが微妙に異なる気がします。なかでも、私はこちらのワーリントン地域がお気に入り。まず、同じ通りに何種類ものショップが固まって軒を連ねているので、お目当ての物が見つかるまで何軒もハシゴをする事ができます。
売られている物も他地域に比べて幾分お洒落で、陳列の仕方からして見やすく綺麗で、購買意欲をそそられます。どちらも店員さんはボランティアで働いているのですが、この街では長年働いていそうな人が多く、いつ行っても同じ人がやっていたりすると、「あ、まだ元気でやってるんだ」とホッとして落ち着きます。特に、こちらの British Heart Foundation にいつもいるおじさんは、多分あまり興味を持つお客さんはいないだろうに、団体の為に会計時に色んな宣伝めいた声掛けをし、会計終了時には「とっても素敵で楽しく良い週末を!」のように?普通の挨拶よりもかなり長い文章でお見送りをしてくれます。恐らくとっても仕事熱心で、心の底からこちらの団体に賛同し、身をもって貢献しているのだろうと思われます。
日本ですと、リサイクルショップには物を「売りに」行きますが、こちらはそういうシステムはなく、完全なる寄付になります。タダの元手でこんなに(全般的に、中古でも結構お値段はする)売っちゃって、結構割のいい商売だよな、なんて性悪な事を考えたりもしてしまうのですが、ぐちゃぐちゃに寄付される物を綺麗に整えて、センスよく(意識高い系のお洒落なお店ですと、陳列する際に店員さんがディスプレイを一歩引いて確かめたりと、こだわっています。)並べたりするのは確かに骨が折れる事だし、勿論利益は団体の活動や経費に使われているのだから、十分消費に貢献する価値はあるよな、とも思います。
何より、中古だけでなく、例えばポストカードなどは新品で、しかもスーパー等では見掛けないオリジナルでユニークなデザインだったりと、商品自体の価値も高いです。また、お気に入りや高級めのブランド品が中古価格という、掘り出し物に出逢えるのも魅力です。お菓子などの食品も置いている場合があり、組織柄フェアトレードという、これまた社会貢献できるチョコレートだったり、しかもそれがお洒落で珍しいデザインのパッケージだったりする事も多いです。
お店での寄付の仕方
これまで日本にいた時は、そんなに気軽に何かを寄付したり支援する機会はなかったのですが、イギリスのチャリティ ショップですとこのように、自分も楽しみながら意図せずとも自動的に、その団体の支援になる点もものぐさな私には便利です。なお、購買ではなく品物自体を寄付したい場合、お店に持参すれば引き取ってくれます。その際、イギリスの納税者はギフト エイドという、そのショップの支援団体に、より多くの資金が落ちる仕組みに賛同する事を推奨されます。その為のカード作成を求められがちですが、一度作ってしまえば次回からはほぼ手続きなしで、すんなり渡せるので会社員など、税をイギリスに納めている人は登録すると双方にメリットがあります。
Cancer Research UK ワーリントン店住所: 19 Woodcote Road, Wallington, SM6 0LHアクセス: 鉄道 Wallington 駅徒歩約5分営業時間: 日曜以外の9時〜17時URL: https://www.cancerresearchuk.org/