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札幌・ススキノの粋な夜は、日本酒とソバと絶品「蕎麦の実」料理をこころゆくまで

市之宮 直子

市之宮 直子

北海道特派員

更新日
2019年4月6日
公開日
2019年4月6日
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札幌・ススキノの夜、女性ひとりでも食事とお酒を楽しめるお店をご紹介します。

「憩いの酒 蔵美庭 gravity」。

名前の由来はワイン造りの製法"グラビティフローシステム"。

重力にさからわず自然に、という意味が込められているそうです。

"Japanese sake and cuisine, Gravity in Susukino, Sapporo"

ススキノ・札幌駅前通沿いにある南興ビル9階にあるカウンターのみのお店です。

"An orb made of trimmed Japanese cedar branches, Sugitama, which is the symbol of Japanese sake breweries"

お店の入口には造り酒屋の象徴"杉玉"が。

入店前から、期待に胸が高まります。

こちらのお店は、日本酒と日本酒に合う料理のお店です。

利酒師のマスターが選ぶ全国の酒蔵からの日本酒と

定番メニュー、刺身や牛たん、だし巻き玉子、季節の酒肴を楽しめますが、

蕎麦の実を石臼で挽いて作るという"蕎麦"と"蕎麦の実料理"があると聞いていたので

今回は、蕎麦料理を中心にいただきます。

"Sapporo Beer, YEBISU with a extremely good head on beer, in the sensitive glass USUHARI, which is served in gravity"

ところが…最初にお勧めいただいたのは、"サッポロ ヱビス"!

日本酒のお店では?と驚きつつも、勧められるままに飲んでみると、

そのクリーミーな泡に衝撃を受けます。

さらに、そのグラス。

松徳硝子の"うすはり"グラスに注がれたビールは、次元が異なる味に。

ビールの注ぎ方と"うすはりグラス"による相乗効果で、いつも飲むヱビスとは全く異なる印象です。

"Soba, buckweat noodle, in the style of sashimi"

そして、蕎麦料理の第一弾、「そばの刺身」!

"のしそば"というところもあるそうですが、わさびや塩、しょうゆをつけていただきます。

最初は何もつけずに。

「甘い!」

ソバにこれほどの甘味と香りを感じたのは初めてのような気がします。

「蕎麦の刺身」用の蕎麦は、甘皮が挽き出されて独特の食感も魅力です。

わさびと塩を交互につけながら、蕎麦本来の香りと、甘皮の食感を堪能!

この日の「蕎麦の刺身」は北海道幌加内町(ほろかないちょう)産の"北早生"種。

「蕎麦の刺身」とヱビスのマリアージュも驚きの味わいです。

そばを食べてから口に含んだヱビスの風味の変化に、

改めて料理とお酒のマリアージュが引き出す効果の大きさを感じました。

"Boiled buckwheat and grated Japanese yam which are seasoned with fish broth"

「幌加内産 ほろみのり蕎麦の実おひたし とろろ芋と」(\500)

八方だしで味付けした蕎麦の実おひたしは、ぷちぷちしながらもやわらかい食感と

とろろのなめらかな食感がおもしろい一品。

"Japanese Sake, KAZENOMORI ALPHA from Nara prefecture"

「蕎麦の実おひたし」を食べたら、どうしても合わせたくなるのが日本酒。

そこでいただいたのは「風の森 ALPHA」。

単独でいただいても、おひたしとのマリアージュでも、最高においしい!

"A millstone for grinding buckwheat"

こちらのお店で蕎麦の実を挽くところを見せていただきました。

写真は石臼です。

挽いているのは、北海道鹿追町産"ぼたん種"。

粗目に挽きあがった蕎麦は、とても美しく芸術的にさえ見えます。

そしてこちらの蕎麦粉は、この日「蕎麦がき」に!

"SOBAGAKI, buckweat mash"

「超粗挽きそばがき 鹿追町産ぼたん種」(\850)

炊きあがった"そばがき"です。

"そばがき"を本格的にいただくのは初めてです。

しかも超粗挽きそばがきは、蕎麦の甘味をしっかり感じるおいしさ。

蕎麦以上に蕎麦そのものをいただいている、という感覚です。

"そばがき"には、お好みで、そばつゆ・染め卸し・塩をつけていただきます。

そばつゆも鰹の香りが立つ絶品そばつゆ。

染め卸しでも塩でも、それぞれ異なるおいしさでいただけます。

ですが、わさびだけでいただく"そばがき"の風味は、一番のおすすめ。

こちらのわさびも、なんと北海道登別町産のわさびだそう!

最近では、北海道といえば"山わさび"というのは知られていますが、

こちらのわさびは本わさび。

なかなかお目にかかれない"北海道産本わさび"、いただくのはこの日が初めてでした。

"Japanese radish with dried whitebait"

ここで"季節の酒肴"から一品。

「からいね大根のしらすおろし」(\450)

函館産のからいね大根は、文字通りピリリと利いた辛味がクセになりそうです。

"Japanese Sake, JUJIASAHI from Shimane prefecture"

そして一緒にいただきたくなるのは、日本酒。

芳醇・濃厚な「十字朝日」と爽やかな辛味大根のしらすおろしを一緒に。

"MORI-SOBA with dipping sauce"

とうとうシメの一品「もり蕎麦」(\750)に。

この日の"もりそば"は、千葉市産の千葉在来です。

のどごしよく、薫り高い「もり蕎麦」は、甘く過ぎない"そばつゆ"でいただきました。

日本人でよかった!と思う味わいです。

"KATSUOBUSHI which are bonito flakes for fish broth"

蔵美庭のお料理に使われる"だし"があまりにおいしいので、聞いてみたところ、

鰹節を見せてくださいました。

美しく、照りと透明感がある鰹節です。

このまま、酒肴としていただきたいほどの存在感。

"Soba Water"

最後は超濃厚な"蕎麦湯"をいただきました。

こちらの蕎麦湯は、おかわりをされるお客さんもいるとか。

飲んでみると、その気持ちがよくわかります。

"Local Sake in Hokkaido, KAMIKAWA TAISETSU"

今回、蕎麦尽くしでいただいたお料理は、いずれも印象深く、そばがきは特におすすめの一品です。

こちらのお店では、通常、日本酒、蕎麦とも北海道産を含め、各地から取り寄せたラインナップで提供しており、

どちらも飲み比べ、食べ比べてみると、おいしさの違いや特長、マッチングの違いがよくわかります。

女性ひとりでも気軽に入りやすいお店です。

日本酒と蕎麦料理で、粋なススキノの夜を楽しんではいかがでしょう。

食事とお酒をしっかり楽しむにも、シメでお酒と蕎麦料理をいただくにもぴったりです。

なお、カウンターのみのお店なので、出かける際は電話で込み具合を確認することをおすすめします。

また、こちらのお見せでは蕎麦のみの提供は行っていないのでご留意ください。

【憩いの酒 蔵美庭 gravity】

札幌市中央区南5条西4丁目 南興ビル 9階右奥

TEL: 011-252-7877

営業時間: 火~土 18:00~26:30

日 18:00~23:00

定休日: 月曜

アクセス

・地下鉄南北線「すすきの」駅より徒歩約1分

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