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「都しだれ」~ 山奥に佇む樹齢400年のしだれ桜

フナズシマル

フナズシマル

滋賀特派員

更新日
2019年4月14日
公開日
2019年4月14日
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樹齢400年の畑のしだれ桜

次のNHK朝ドラ「スカーレット」の舞台として注目を集める滋賀県甲賀市信楽。

全国的にはタヌキの焼き物が有名な信楽焼の産地です。

その信楽の中心地から山深く入ったところに「畑」という静かな里があります。ここには「畑のしだれ桜」というエゾヒガン桜が400年以上毎年ひっそりと咲き誇っているのです。

この桜は京の都から持ち込まれたものと伝わっています。

平安時代後期、平家の滅亡によって都落ちした人々がこの地に身を寄せ、その人々が都を偲ぶために植えたのが始まりとの説があります。

そのため別名「都しだれ」と呼ばれているのです。

はたまた別の説では、徳川家康が江戸と京都を行き来する際に使った「徳川家康隠密街道」が畑を通るルートとなっており、家康が休憩したこの地に桜を植えたのが現在の木だとの説もあります。

そのため江戸時代初期から数えて樹齢400年と言われているのです。

次の世代へ歴史を語り継ぐ桜

最近では駐車場やトイレも完備され、見学しやすくなっています。しかし400年の老木、少しずつですが木も弱りつつあるそう…。

しかしご心配なく。ちゃんと次の世代の木が、現在のしだれ桜の側だけでなく、周囲にも分けて植えられています。

その木が現在の桜にようになる姿を見るには、あと数百年もかかってしまいますけどね。

平地と比べまだ少し気温が低いこの地。ソメイヨシノもまだまだ2分咲程度。しだれ桜もあと1週間くらいは見頃まで時間がありそうですよ。

【畑しだれ桜】

〇場所:滋賀県甲賀市信楽町畑

〇TEL:077-578-0013

〇アクセス:

信楽高原鐵道/信楽線「信楽駅」下車、車15分

信楽高原鐵道/信楽線「信楽駅」下車 バス20分、「畑」下車

または車で新名神高速道路信楽ICから30分

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