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ローマ郊外にある水道橋が圧巻の町”ネーピ”

田澤 龍太郎

田澤 龍太郎

イタリア特派員

更新日
2019年4月26日
公開日
2019年4月26日
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大都市ローマの街から北東へと約40kmのところにあるネーピ(伊語:Nepi)という町は、人口が約9,600人と小さな町であるが、もっと評価されるべき町で素晴らしい建造物とその町並みそして、美味しいレストランがあります。

16世紀に建築され始め、18世紀頃に完成した長さ285mと最大の高さが約20mのネーピの水道橋(伊語:Acquedotto di Nepi)は、この町のシンボル的存在で、訪れるものを圧倒させてくれます。この水道橋を建築に関わったのがローマ生まれのフィリッポ・バリオーニ(伊語:Flippo Barigioni)で、彼がこの水道橋を完成させたことを記念して、ネーピの役場には町のシンボルを表現した噴水が飾られている。

彼はまた、ローマのシンボル的存在にも数えられるパンテオン(伊語:Pantheon)の広場にある記念碑のオベリスク(伊語:Obelisco)も手掛けています。

ネーピの町の信仰的な中心となっているのが、ネーピのドゥオモ(伊語:Duomo di Nepi)で、正式な名称は、サンタ・マリア・アッスンタ教会(伊語:Chiesa di Santa Maria Assunta)です。5世紀頃から創建され、歴史的にも由緒あるこの教会は、19世紀頃に現在の姿となったとされています。

このシンプルな造りの教会は、外観を見る限りでは分らないほど、入った途端に圧倒される内部の雰囲気が見事です。

ネーピの旧市街はイタリアの小さな町や村にありがちな迷路のような路地裏が入り組んでいるような町の造りではなく、ちょっと広めの通りであるジャコモ・マッテオッティ通り(Via Giacomo Matteotti)を中心に旧市街を構成されている印象があります。小さな町の繁華街のような道の沿いにはいくつかの店舗が並び、気ままに歩きながらちょっとしたお買い物ができるでしょう。

ネーピの町では、地元の人に聞き込みした結果、当地ならではの地元料理を出すレストランではなく、地元密着で美味しいサルデーニャ料理を出すレストランを勧めてくれました。

サルデーニャは、イタリア半島の西方にある地中海のイタリア領の島で、その島から引っ越ししてきた家族が運営しているこのレストランは、普段見かけることのないイタリア料理が提供され、やはりサルデーニャならではの独創的な味で舌をまた楽しませてくれます。

レストラン名:Osteria del Seminario

住所:Via del Seminario, 2, 01036 Nepi VT

営業時間:木~火 13:00~22:30 水曜日定休日

ローマ郊外の町々には、まだまだ見ぬ可愛らしい町々が広がっていますが、このネーピの町のように観光客が見向きもしない評価されてない町がいくつかあります。今後は、ローマ2特派員としても日本で知られてないような町を少しずつ紹介していきたいと思います。

【アクセス方法】

ローマの北の方にあるサクサ・ルブラ駅(伊語:Roma Saxa Rubra)よりCotral社の中長距離バスで、ネーピの町までは約1時間。

Cotral社のホームページはこちら

ローマを首都とするラツィオ州内にある可愛らしい町々を訪れる時は、基本的にレンタカーを利用しての移動が一番便利です。

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