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「ティンガティンガ(Tingatinga)」という言葉を聞いたことはありませんか?
タンザニア・ダルエスサラーム発祥のユニークなポップ・アートです。
広々とした草原や植物を背景に、生き生きと描かれるアフリカの動物たちが「ティンガティンガ」画
の基本モチーフ。コミカルかつ温かい筆致が特徴です。
動物モチーフがメインながら、人間たちや精霊たち、街の様子などを描いたものも多く、
どのモチーフもその表情や動きにストーリーが感じられるのが魅力です。見れば見るほど
奥深い楽しさに惹きつけられるはず!
壁を埋めるような大作から、気軽に飾れる小さなプレートまで様々なサイズがあるので
スペースに合わせて選べます。ダルエスサラームでは、カフェやレストランなどのインテリアや
サインボードとしても使われています。お出掛けの際は意識して見つけてみてください。
一番人気は約15.5㎝x30.5㎝のサイズのプレートです。プレートの中央に文字を入れられる
デザインになっています。
購入すると職人が目の前でサッと文字を書き入れてくれますので、好きな字体や色をリクエストし、
自分好みの一枚を手に入れましょう。ダルでは、表札として門に掲げている家も目に付きます。
(ダル市内にある学校の物理実験室に掲げられているドアプレート。)
(こちらは総合学習の教室のドアプレート。)
子供から大人まで、誰にとってもそれぞれの魅力が見つかるティンガティンガ画。
気軽に楽しみたいなら、Tシャツやマグカップなども人気です。旅の記念やタンザニア土産
としても喜ばれることでしょう。絵葉書をフレームに入れても素敵ですよ。
独特の世界にとことん溺れたいなら、市内の本屋で手に入る画集や絵本もおすすめです。
(海外でも知られる代表的画家、ジョージ・リランガ(1934~2005)展の古いポスター)
●●●工房が密集するエリアでの品定めがおすすめ
お気に入りの一枚を手に入れたいなら、まずは、ダルエスサラーム・ムササニ半島地区に
ある"Tinga Tinga Arts Co-operative Society"を訪ねると良いでしょう。
多くの販売店や職人が集まっているので、作品を比較しながら選べます。構図や筆づかい
を見ながら、気に入った作品を選んでください。制作の現場も見られますよ。
興味を持ったら、Tinga Tinga Arts Co-operative Societyのホームページを覗いてみてください。
様々なティンガティンガ画から、是非そのユニークなデザイン性とスピリットを感じてください!
●●●Tingatingaの始まり
「ティンガティンガ」というリズム感の良い名前は、このアートの創始者である「エドワード・
サイディ・ティンガティンガ(Edward Saidi Tingatinga)」の名前から来ています。
リサイクル素材を使い、1968年頃からダルエスサラームで描き始められました。
1972年に彼が急逝した後、そのスタイルを継承すべく、仲間たちによって設立されたのが、
前出の"Tinga Tinga Arts Co-operative Society"です。
日本でも時折、ティンガティンガ・アート展が開かれていますよ。まずは、身近なところで
実物を見てみてはいかが?