キーワードで検索
メキシコシティから第二弾の投稿です。
メキシコシティへ行くからには是非とも訪れたい場所があり、今回行ってきました。
SNSでもよく目にするVasconcelos「ヴァスコンセロス」という公共図書館。
『死ぬまでには行ってみたい図書館』『空中図書館』『美しすぎる図書館』と紹介されていてるので、「百聞は一見にしかず」見てみたいなというのと、私が惹かれたもう一つの理由に、なかなか覚えられないVasconcelosの名前にありました。
図書館であれば、例えば〇〇市立図書館、またはブエナビスタ駅からも徒歩一分の場所にあるので、ブエナビスタ図書館など、簡単で分かりやすい名前でないのかな?と疑問に思ったのですが、José Vasconcelos Calderón(ホセ・ヴァスコンセロス・カルデロン)という人物からいただいたそうです。
メキシコのオアハカ生まれ、弁護士でもあり政治家、作家、教育者、そしてメキシコの哲学者であり、メキシコで最初の公教育長官に任命され、ラテンアメリカの機関から名誉博士号として授与されたという来歴を持つ、生涯を通じて教育に関心を寄せたヴァスコンセロスさんにちなんだ図書館だというところです。
外観はさっぱりしたコンクリートで、メキシコらしい華やかさは全くありません。
コンクリートは音を通しにくいので、大都会メキシコシティの騒音を消すのにはピッタリなのでしょう。
こちらは駐車場。向かって左手にまわると入り口があります。
入口にはセキュリティがいますので、念のため写真はOK?と聞いてください。
写真はOKですよ、でも館内での飲食は禁止なだけ、と優しい女性のセキュリティからの返答でした。
設計はメキシコの建築家Alberto Kalach(アルベルト・カラチ氏)率いるチームによるもの。
中に入ると誰もが空間を上手く利用しているなと直観するはずです。
実はアルベルト氏のことは、この図書館を訪れた後に調べたのですが、彼の作品を見てみると、どれもが空間を上手く使った建物が特徴でとても独創性に富んでいます。
コンクリートの建物というのも、鉄骨や木造に比べると自由に形を造ることが可能になり、コンクリートの壁面で建物全体を支える作りで広い空間を実現できるので、ヴァスコンセロス図書館はアルベルト氏の特徴を思う存分発揮できた設計になるのです。
館内にはミュージアムのように巨大クジラの骨のアートがあります。
メキシコのアーティストGabriel Orozco(ガブリエル・オロスコ)の作品。
階段も吹き抜けと大きな窓を利用して空間を上手に利用。
おそらく建物は8階建て? メキシコシティの標高を忘れ調子に乗って登っていましたが、いざ降りるぞという時に、脚がうさぎ跳びをした後のガクガク・ワナワナ感でした。(汗)
上からの眺め
(私のように)お上りさんもいますが、図書館ですのでちゃんと勉強スペースも設けられています。
575000冊をおく巨大図書館としての機能、メキシコが生んだ誇りある教育者×建築者×アートがそれぞれの独立性を維持し、それぞれの概念が融合しています。
また一つメキシコの魅力に触れることが出来ました。
是非訪れてみてください。